フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

耳がダンボ

2011-02-10 23:03:31 | Weblog
新聞の広告を見ていたら、耳たぶを回すとシミもシワも消えるということで大ブームだそうです(あくまで広告の話です)。耳たぶをつまんでぐるぐる回していたら、耳がダンボのようになるなぁと独り言を言っていたら、そばにいた若い仲間が「もう、それは死語ですよぉ」とのたまわった。
耳をダンボにするという表現は古いのでしょうか?「聞き耳を立てる」という意味でずっと使っていました。例えば入院患者は、お医者さんや看護士さんの言葉を聞き逃さないように耳をダンボにしますし、試験を終えた受験生は、友人達の自己採点に対して耳をダンボにします。そんな表現をマイクを通してしたことがありますが、耳の大きな小象のダンボの話は遠い昔の話になってしまったのかも知れませんね。1980年代のことですから、昭和は遠くなりにけりです。
ただし、聞き耳を立てることは、情報収集の為にも必要ですし、人の話を耳を大きくして聞くことは、上手なコミュニケーションの為には欠かせない要素です。サービス業界では「トンボのような眼と象のような耳」が対応の基本といわれています。象の耳になりましょう。

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