フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

寒中水行

2012-01-31 23:20:11 | Weblog
記事や写真を見るだけで身体に震えがくる寒中水行が各地で行われています。滝行とか寒中みそぎなどとも呼ばれています。
先日行われたのが和歌山県の高野山の奥の院で、腰まで冷たい水につかってお経を唱える寒中水行でした。時々、雪も舞っていたそうです。私のような凡人にはどうしてあの冷たさに耐えられるのか不思議な気がするのですが、15分間、見事にお経を唱え続けたそうです。参加した人の話では「水の中は冷たいというよりは痛くて段々感覚がなくなっていった」そうですが、感覚がなくなるのが「無」の境地なんでしょうね。雑念が入り込んでいたら、きっと冷たさに耐え切れずに逃げ出しているでしょう。
無になるのはなかなか難しいことです。学生の頃、座禅をちょっとしたことがありますが、お坊さんに無になれといわれても、今度は無にならなけばと考えて無になれなかったことを覚えています。冷たさで感覚が麻痺するから無になるのでしょう。といってもチャレンジはできそうにはなれません。
寒中水行を行った男性は終わったあと「清い心」になったと言っていましたが、チャレンジした時点でもう凄さを感じるのです。

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