フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

2011年

2011-12-29 16:48:36 | Weblog
今日が今年最後の日という会社も多いことでしょう。今年は東日本大震災があり「日本人」を改めて考えさせる一年でした。震災と原子力発電の事故はある種の極限状況を生み出し、そこに置かれた現代人の一面を映し出しました。その現代人の行動はいろいろな場面で世界から称賛をあびました。震災被害者の我慢強さ、誠実さ、また原発事故の収拾にあたっている人達の忍耐強さは、今までの人間論の尺度では計れないものでした。
そうした姿が報道されるにつれて、政治家などの姿勢の軟弱さが浮き彫りになって来ました。その姿を見せつけられた被害者や避難住民達の何と我慢強いことでしょうか。国民感情と政治のギャップがこれほど目立った年もありませんね。まだまだ復興の道筋は険しく過去の出来事と切り捨てるわけにはいきません。むしろこれからの方が政治の力が必要になって来ます。
政治家の皆さん、今回のことで日本人の素晴らしさ、賢さは半端じゃないとわかりました。ですから日本には今これが復興、発展の為に必要だとなれば、媚びる事なく国民に訴えて下さい。賢明な国民は納得さえすれば受け入れてくれるでしょう。その姿勢、熱意が今、問われているのです。

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