フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

サムライ

2014-05-30 23:53:58 | Weblog
新聞を読んでいるとここでも「サムライ」という言葉に出会いました。「サムライ債」です。円建て外債の事を言うそうです。サムライという表現は日本を表す表現として色んなジャンルで使われています。間もなく始まるサッカーワールドカップの日本チームを「サムライブルー」、また、野球でWBCに参加の際には「サムライジャパン」とチームを表現しました。つまり世界に通じる日本のイメージなんでしょう。
サムライのイメージは恐らく日本が発信した黒澤明監督などの映画の時代劇に依るものでしょう。「七人の侍」を思い浮かべる事が出来ます。日本をサムライと表現することに異論はありませんが、果たしてサムライ時代に持ち合わせた武士の魂は受け継がれているかは疑問です。他人の為には「武士は食わねど高楊枝」という精神を始め、コミュニケーションの為の我慢がどうも最近欠落しているように見えて仕方ないのです。衝動的な事件が自分の欲望を満たす為だけに起きています。座敷で論語を素読みする子供の教育が活きているのです。子供に対する親の躾、大切ですね。