フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

キツネとタヌキ

2013-06-29 22:02:52 | Weblog
童話作家の新美南吉が今年生誕100年とあって何かと注目されています。その一つとして造幣局は南吉の作品、キツネの親子が登場する「手ぶくろを買いに」をテーマにした貨幣セットを販売します。とにかく南吉といえば「ごんぎつね」です。キツネの年になりそうです。
さてキツネとタヌキを比べるとどちらが人気があるでしょう。どちらも童話の主人公として登場して、善い主人公、悪い主人公、両方描かれます。我々アナウンサーの世界でもキツネとタヌキが登場します。それは顔の形です。ラジオ局に入社した私には関係ありませんでしたが、テレビのキャスターとして顔の形が重要だと囁かれたことがあったのです。キャスターにはキツネ顔よりタヌキ顔が良いというものです。テレビに出てくるキャスターはキツネ顔、つまり細面よりタヌキ顔、丸顔の方が視聴者に受け入れられやすいんだそうです。岡目八目で言うならば、丸顔の方が親しみやすいのでしょう。しかしこの法則も最近の画面を見ても当てにならないことがわかりますから、やはり人気は人柄と内容によるのだと思います。
キツネさん、今までごめんなさい。