フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

急須

2012-08-01 23:47:58 | Weblog
ある新聞の記述を見てビックリしました。家庭でお茶を飲むにも急須を使って煎れる人達が少なくなったそうですね。新婚や新築のお祝いにいつも急須が頭にある私としては考えられないことです。1996年にお茶のペットボトルが市販されるようになってから、歩くときにお茶のペットボトルを持っている人が増えたと思っていましたが、家庭の食事の際にもペットボトルが出てくるとは意外でした。
なんでも子育て世代から急須が消えていくようです。それは、熱いお湯が子供にとっては危険物になり、また割られてしまう心配もあるので急須が邪魔になるのですね。日本人のお茶好きは変化ないので
、全体の消費量は安定しています。このデータからすると急須は消えつつあるのでしょう。
私にとって急須は欠かせませんね。美味しいお茶は急須からというように、まず湯呑みにお湯を注ぎ、しばらくしてから急須に入れ、味が良く出た頃にまた湯呑みに注ぎます。そして最後の一滴に旨味が詰まっていますから、それを出し切ることが大切ですね。お茶を入れるのは男性のほうがいいと言われるのは、この最後の一滴を出し切る力が強いからですよ。
急須のない生活は「万事きゅうす」です。