フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

末は博士か大臣か

2009-09-17 21:32:36 | Weblog
第93代の鳩山総理大臣が誕生しました。それにつれて新大臣が数多く誕生しました。今、どんな思いで喜びを噛み締めているのでしょう。
「末は博士か大臣か」といわれたのは明治の中期以降でしょう。男子の将来の理想像で親達はこぞってこの言葉を口にしたのでしょう。その当時の親御さんなれば、一族をあげて今日は赤飯ものでしょうが、さて現実は。博士ともなると余剰状態で大学院を終了して、博士号を取得してもなんと2人に1人が定職につけません。
自分の将来を描きようがない時代は、博士ともなるとキラキラと輝いていました。そして「〇〇博士いわく」ともなると「へへっー」と権威ある発言と承ったものでした。また立身出世の象徴のような大臣となれば、俺が国の誇りとして大変な歓迎を故郷からうけました。
ところがそうした政治家の権威が著しく失墜した昨今は、おそらく達成感はそれほどのものではないような気がします。ですからいまどきの親御さんは、将来大臣になれよ、博士になれよ、という発破はかけないのではないですか?野球の選手に、ゴルファーになれよとは願っても(笑)。
さて貴方は 「末は博士か大臣か」のかわりに「末は○○か○○か」の○に何をいれますか?アナウンサーとは入れませんよね(笑)。私ですか?私は「末は五木か氷川か」とでもしておきましょう。