フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

特異日

2009-09-11 20:13:44 | Weblog
特異日という気象用語がありますね。定義として「その前後の日と比べて偶然とは思われないほど大きな確率である気象状態が現れる日」となりますが、例えば11月3日や10月10日は晴れの特異日と言われ、全国的に晴れの天気に恵まれることが多いのです。昭和39年の東京オリンピックの開会式はこの晴れの特異日ということで10月10日設定して、その通りの快晴となりました。
ところで私の中で特異日というと気象だけではありません。凄いニュースが重なる日も特異日なのです。そういう意味で今日9月11日も特異日です。もう8年にもなりますが、およそ3000人が犠牲になった米中枢同時テロがありました。またその一年前の2000年には、名古屋を中心に集中豪雨があり、車が水に浸かりそうになりどうしようもなく、車から出て帰らざるを得なくなり、都市水害の恐さを実感したのが9月11日です。
災害といえば1月17日です。阪神淡路大震災が1995年で1994年のロサンゼルス大地震も同じ1月17日です。更に1991年1月17日には湾岸戦争が勃発しています。ニュースの特異日でしょう。今年は伊勢湾台風から50年ですが、9月26日は台風襲来の特異日となるでしょう。
こうしてみると余り幸せなニュースで特異日とはなりませんね。嫌な恐ろしいことが続くと記憶に留まってしまいます。今日がこれ以上ニュースの特異日にならないように祈るばかりです。