フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

漢字

2007-11-18 22:14:28 | Weblog
落語の「平林」を知っていますか?「寿限無」と双璧をなす代表的な噺で、子供が登場してどちらも人名を扱う共通項があります。
「平林」はある店の小僧さんが旦那から「平林」さんへの届け物を届けに行けといわれますが、宛名の読み方を忘れ、道行く人にきくわけですが、きかれた人もそれぞれ勝手な読み方を教えます。
私の覚えている所では「タイラバヤシかヒラリンか一八十のモクモク」といいながら歩いていたと思います。
さてその一、八、十ですが、漢字で十と一で「土」、十と八で「木」となり、更に日本工学会の創立日が明治12年11月18日ということから、今日は土木の日です。
この様に日本の漢字は分解してみるとその漢字の持つ意味がわかる様になっています。魚ヘンの漢字がその代表だと思います。弱い魚がイワシ、魚と京でクジラは、実際には魚ではないけれど、魚の京(数字漢字で大きい代表)とあらわされる程大きい魚となります。
これらは漢字の足し算で「会意」です。意味をあわせることを意味します。つまり象形文字や指示文字を二つ以上組み合わせてつくられます。その中で私が大好きな組み合わせは「信」という字です。人+言=信ですから、「人が言うことにうそがない」となります。
この漢字の成り立ちを思うと、やはり人と人とのふれあいは「信」が間に介在しなければと思うのですが・・・。