フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

奇数

2007-11-03 22:18:04 | Weblog
久しぶりに散歩がてら熱田神宮へ出掛けてみました。
ものすごい人出で、ドラゴンズ優勝の御礼参拝かと思いましたが、これは七五三参りの家族連れでした。
本来は11月15日ですが、今日は文化の日の祝日、それに暦は友引ということで沢山の人が訪れたのでしょう。
七・五・三は、男の子は5歳、女の子は3歳と7歳に成長を祝って神社などに詣でるものですが、七五三とも日本人が好きな奇数となっています。
縁起がいい数字として、文学の中でも、俳句が「五・七・五」、短歌は「五・七・五・七・七」で、日本語のリズムに合っているのでしょう。
奇数イコール縁起がいいというのは、中国の陰陽の思想の影響を受けています。割り切れない奇数は「陽」、偶数は「陰」となるのです。
そのせいか日本では、三大まつり、七福神など奇数が入った言葉が多く使われますし、御祝儀として包むお金も奇数枚がいいとされています。一つだけ日本で例外があるとすれば末広がりの「八」でしょうか。
しかし、聞くところによると、インドや本家中国では、むしろ偶数が縁起がいいそうです。特に中国と聞くと、えっと思いますが、奇数が重なる日は悪魔の日で、それを追い払う意味で祭礼を行うと聞きました。何はともあれ自分がいい方に解釈するのが一番ストレスのたまらない考え方です。
最後に日本三景を御紹介しておきましょう。
日本三景はすべて松原・・の景観です。
宮城県の松島、京都府の天橋立、広島県の厳島いつくしまです。

  
少々ぼけていますが、熱田神宮の七五三風景です。