中華英雄(Born to Defense) 1988年 香港作品
監督 ジェット・リー(リー・リン・チェイ)
主演 ジェット・リー(リー・リン・チェイ) カート・ロナルド・ピーターソン パウロ・H・P・トチャ シャオ・イーオン
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
第二次大戦下、ジェットはジャンと共に日本軍と戦った。そして、終戦を迎え祖国に戻るとアメリカ兵がすべてを支配していた。
ジェットは、久しぶりにジャンに会いに行き、そのまましばらく彼の家に居候をする事に。だが、街ではなんでもアメリカ兵の好き放題になっていてジェットは彼らに反感を抱くようになる。
そして、ある日。
バーで飲んでいるとアメリカ兵がボクシングの試合を申し込んで来た。ルールを知らないジェットにとって不利であったが、彼らに痛手を負わせる事は出来た。
しかし、プライドを傷つけられたアメリカ兵達は黙っていなかったのだった。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
中国から香港に拠点を移してのジェット(リン・チェイ)監督・主演作品という事だった。現在時々お目見えするストリート・ファイター的なアクションの原点という感じだったかな。
いつもこの時代は日本が敵のように描かれているが、珍しくアメリカが敵となっていた。その点も珍しい。
さて、早いがジェットはというと主人公のジェットがそうだ。
定番の好青年で国思いの真面目な男。
時代も時代だから、若いんだよねえ。
そして、ファンサイトさんに言わせると、珍しいく肉体美を見せてくれているのだそうだ。
彼の裸(といっても上半身だけだと思うが)はこれ以降とんとお見かけ出来ないとか。
そう言われれば見たことがないかも?
ラブシーンといい、裸といい、何でなんだろう?
まあ、その俳優さんのポリシーもあるからだけどさ。
物語的にはやはり辛い。ダークな面が多かったのだ。
そういえばこんな本に面白い事が載っていた。
「映画秘宝 ブルース・リーと101匹ドラゴン大行進!」
監製:町山智浩 出版社:株式会社洋泉社
【香港映画界の悪徳プロデューサーに誘われ24歳で香港に移る。25歳で初監督作品「中華英雄」を完成させるが、内容は彼の性格の屈折と狭い視野を浮き彫りにした作品になり後味の悪いものであまりヒットしなかった。】
と書いてあったのだ。
その後にあのあたり役フェイフォンに出会うのだそうだけど。
さわやかな笑顔の中に彼の複雑な思いを入れ込んだであろうこの作品。
現在の出演作品選びにもそんな傾向が見れられるジェット。
明日は、まだ未公開であるが、彼の悪役に徹した名演技に出会える作品を紹介しようと思う。
何故に未だに公開の目処がつかないのだろうか?
やっぱり彼のイメージと、かけ離れているということなのかな?