投名状(The Warlords) 2007年 香港作品
*ここでは、日本版発売前に見た日本語字幕なしでの感想日記を掲載しています。
監督 陳可辛(ピーター・チャン)
主演 李連杰(ジェット・リー) 劉徳華(アンディ・ラウ) 金城武(ジンチャウ・ウー)
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
清朝末期。とある広い戦場。屍体の山から一人の男が這い出てきた。
彼の名は龐青雲。味方が全滅してしまい一人だけ生き残ったのだ。行くあてもなくふらふらと歩き出した龐青雲は、一人の女性を見かけた瞬間、その場に倒れ込んで意識を失ってしまう。再び、彼が意識を取り戻すと、彼女は彼を介抱し、何も聞かずに一夜を共に過ごしてくれた。龐青雲が目覚めると彼女はすでにいなかった。
彼は再び歩き出すことに。そして、ある村にたどり着いたとき、姜午陽という青年と出会った。龐青雲は、彼の後を付いて行き、彼が趙二虎率いる山賊の一人だと知る。
龐青雲は、しばらく彼らの戦いを見ていたが、姜午陽が危機に陥った瞬間、助けに向かうのだった。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
めっちゃ悪役のジェット・リーが見たい!!と言っていた自分を見かねて、この作品を見た友人がご厚意で見せてくれたのがこの日本未公開のジェットの最新作。
この場をかりてその友人に感謝です♪(ダンケ!)
これは、中国の歴史の謎めいた1部を映画化したもので、同じ題材で1973年に、張徹監督によるアクション映画『ブラッド・ブラザース/刺馬』があるそうだ。
でもかなり違うらしい。こっちはレンタルされていたのでいつか見てみようと思うけど。
いつもながら語学が皆無なので詳しい内容は聞かないでくれ。
物語の方を少し触れさせてもらうと、(少しネタバレもしていると思う)龐青雲はこの戦いをきっかけに姜午陽と趙二虎と仲良くなり兄弟の契りを交わすのだ。
その場所が投名状という名らしい。
そして、実は龐青雲を助けてくれた女性が趙二虎の妻、蓮生と言うことで、だんだんと人間関係も複雑になっていくのだ。
兄弟愛、男女愛、裏切りがテーマのこの作品。
見ていけば納得の出来なのだ。
戦闘シーンや物語の内容等は戦乱ものにはパターンだが、すっごい迫力で見応えがあった。
さて、ジェットだが役名は龐青雲。
出世を夢見るあまり、だんだんと冷酷になっていく男を演じているのだ。
無残な事をした後で、時折涙を見せる彼のその姿は、不本意にもそうしなければならなかった(自分の膨大な夢の為)、という心の葛藤に見え、すっごく人間味のあふれる悪役に見えた。
(台詞の内容を知らないからそう見えるのかも知れないけどね)
戦闘シーンのアクションもかっこよかったし、苦悩する表情もいい感じだった。
そして、個人的には趙二虎の妻、蓮生へのお忍びの恋がたまらなく切なかった。
(途中から忍ばなくなっちゃったけど)
さらに、暗闇でしたが彼女とのラブシーンもあり、ファンとしては驚きと嬉しさで気持ちがいっぱいなった。
この演技で香港のアカデミー賞(香港電影金像奨)で最優秀主演男優賞を獲得したジェット。
自分はずっと彼がさり気ない演技派だと思っていたのでやっと世間一般が彼の上手さを認めてくれたと思い大感激したのだ。
彼と対照的な男性趙二虎を演じているのがアンディ・ラウ。
そして、血気盛んな青年姜午陽を演じているのが金城武。
配役もすっごく合っていて二人とも最高に素敵で素晴らしかった。
まじで、日本での公開を是非とも願う作品だ。
だけど、ジェットファンはある意味ショックかも?
そうとう憎たらしい役柄だったからなあ。(苦笑)
私も2回見まして、1回目はわ~ジェットヤな奴!と憤慨(笑)しましたが、二度目は冷製に見れました(笑)
どこかで監督のコメント聞いたら、やはり中国資本も入っている昨今、自由に映画とれないようで
ストーリー的にも妥協が多かったようです。
なんとなくですけど、なるほどな~と妙に納得してしまいました。
しっかし、暑い!
(冷房ない実家のパソコン部屋です)
暑いですよね。冷房がなければなおさらですね。
熱中症になりませんように・・・。
台詞にきっといろいろこもっていると思うんです。
特に、趙二虎のラストシーンでの龐青雲が食事をしながら語っている場面なんか。
映像も凄かったから、本当に日本で公開して欲しいですよ。
その節は大変お世話になりました。
久しぶりに日本を満喫してって下さいね♪
暑いけど。(苦笑)