麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

たまにはお勉強も

2014年01月23日 | 鑑賞
田中将大のヤンキース入りが決まった。
7年162億円。

そんな本日、僕は東京芸術劇場で
アーツマーケティングに関する
レクチャーに参加してきた。

岐阜県可児市にある「ala」の
館長兼総監督の衛紀生氏の講演。

alaは「アーラ」と読み、
意味は翼。正式名称は、
「可児市文化創造センター」。

劇場が行ってきた具体的な施策と
世界の研究者の論文を参考にした
約二時間(夜7時~)。
alaと同じ公共ホールの職員、
他に民間劇場、劇団制作者など
多岐にわたる参加者は約50人。

ま、今は公共ホールの管理運営を
「指定管理者」が行っていることが
多く、そういう企業の担当者も。

で男女比は半々で、若い方多数。
昨今「アートマネジメント」を
学科とする大学も増えて、
そういう学生さんも居て。

さてちょいと細かい話をすれば。
マー君の162億円に対しalaでは
2007年のパッケージチケットが163枚。
それが2012年には1426枚になった。
5年のあいだに875%増。

ちなみにパッケージチケットとは
クラシック音楽または演劇の年間シート。
その他にも多種なチケットを網羅
・・・日が迫ると安くなるとか、
鑑賞人数が増えるほど安くなるなど
・・・工夫を凝らしている。

勿論これは、ほんの一例。
手間を惜しまない日常の積み重ねで、
人口約10万のベッドタウンに
浸透していったのである。

公共ホール=ハコモノ。
このイメージに闘いを挑む姿勢が
講演の端々に感じられた。

確かに「芸術」が暮らしと近い
海外の「劇場」には人が集う。
単に音楽や演劇を聴き観るだけなく
コミュニティの中心になっている。
製作者の団体でイギリス・アイルランドへ
海外研修に行き、実際に体験した
15年以上前の体験はいまだ鮮明だ。
日本も、随分と変化してきている。
その中でも先頭を走っているala
の話は大いに参考になった。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« パスポート | トップ | 足をつる。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿