麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

コインパーキングの軽トラ

2015年05月27日 | 身辺雑記
我が家から一番近いコンビニに歩く。

一度だけ左に曲がる角には
コインパーキングがあるので、
概ねそこをショートカットする。

今朝、コピーに行くとき、
軽トラックが停まっていて、
何故か人が乗っていた。
ちょうど今車庫入れを終えた、
あるいはこれから出庫します、
という感じではなかった。


男はドアに背を預け助手席を向き
女は険しい顔で正面を向いていた。
コピーを終えた帰り道でも
同じ状態に変わりはなかった。

ちら見しただけながら、
深刻な話をしてるムード感満載。



中学生の頃・・・早朝の教室とか
非常階段の踊り場、或いは放課後の
体育館裏や特別教室脇の階段下
・・・そんな場所で、
恋の始まりや終わりが展開された。
あくまで一般論だが。

いずれにしろ言葉はなく沈黙が長い。
本来なら華やぎそうな「始まり」でも
意外と無言のかけひきがあるものだ。
……あくまで一般論だが

前段の特別教室というのは、
校舎一階のどんつくの木工室あたり。
その脇から上にだけ伸びる階段の
人が行き来しない空間には、
掃除用具のロッカーなど置いてあり
埃っぽくて薄暗い場所。
その壁に背中をくっつけて並んで立ち、
平気で一時間以上黙ったまま居る。
……けれど頭の中はフル回転。

あの体力と精神力って、
やはり若さなんだろうな~



話を戻す。
車内の二人はともにアラフィフくらい。
13~15歳には前述のような
お金のいらない処しか場はないけれど
喫茶店なり何なり、大人の彼らには
別の場所もあるはずなのに……

さて真剣な話は、親の介護だったり
内容は男女の色恋以外の可能性もある。
それにしても。
わざわざコインパーキングを会談の場に
選んだのは不可思議だ。選んだのではなく、
ちょうど停めたか出る直前に、突如、
その「深刻な時間」が訪れてしまったのか。


奇しくも東京が30度を超えた日の話。

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