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麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

底から始まる・・・

2021年01月16日 | 制作公演関連

 

 

とある駅のコンコース。

華やかな掲示を認めて立ち止まった。

「都道府県魅力度ランキング2020」で

最下位となった栃木が、47都道府県の

47に「そこ」=底、と仮名をふって

一大キャンペーンを張ったのだった。

 

 

7年連続47位の茨城県をおさえた一等賞(?)

 

さて、ドラマ視聴率などもそうだけれど、

この手のランキングといえば

民間調査会社が「統計学」を拠り所にした

「数字」に過ぎないわけである。

47都道府県と国内1000の市区町村を対象に

認知度や魅力度やイメージなど全84項目から

調査したもので、今回の有効回答は3万1734人。

 

例えば、25+69みたいな繰り上げりの足し算も

覚束ない私は、上記の信憑性を判断できない。

ただ。

順番をつければトップからビッケまでが

出ることは知っている。

そして今、日本…いや世界中が「底」にいて

これから上を目指すってことも認識している。

……認識はしているけれど、悲しいかな、

具体的にできることはなくて

 

 

たまさか歩いていたら、

日本で一番多い名字の佐藤と四番の田中が

並んだ風景をパチリ

それから数分後には二番の鈴木。

 

 

きゅろきょろしたが、No.3が見つからず。

けれども帰宅したら、この時勢ゆえに

地方からのお取り寄せを妻が通販で購入

・・・あ、我が家こそ高橋ではないか。

ここまで来たら、五番手伊藤以下、

渡辺、山本、中村、小林、加藤と、

いっそ日本の名字ベスト10を網羅したいが。

主題は、そうではない。

 

底からの復活を、これまで以上に……

縦横はもちろん斜め、どころか桂馬飛びまで

広げながら且つ、より強く結んでいかねば。

 

例えば。自分ごとになるけれど、

決まっていた舞台がなくなった。

経済的にもダメージだが、それよりも

感動を届けられないことが哀しいので、

その地域に行けないかしらと、まず想った。

具体的なことは追々考えるとして。

 

COVID-19禍。新しいウイルスもと報道の中、

それでも未来を模索するしかない。

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We Need Culture

2020年06月13日 | 制作公演関連
コロナ禍、少しずつ経済にシフト。
梅雨入りした東京はアラートを解除し、
ステップ3へと移った。
来週金曜日には全面解除となるらしい。

あたかも前進のよう、という言い方は
斜めに構え過ぎだろうか?
確かに前には進んでいるのだ。
ただ百足競争で横一直線になっていない
「足並み揃ってないよ~」状態なのは、
皆が知っているし、仕方がないことでもある。

標題〈We Need Culture〉は、そのような状況下、
エンターテイメント各界が力をあわせて、
「文化芸術復興基金をつくろう」と訴える動き。

映画、演劇、音楽の三団体がそれぞれ、
「SAVE the CINEMA」、
「演劇緊急支援プロジェクト」、
「Save Our Space」というスローガンで
「文化芸術復興基金」創設へ向けて、
アクションを開始しております。


打撃を受けたのは、文化芸術に限りません。
が、打撃を受けた(…受け続けている)のも事実。

国庫を財源に基金を立ち上げて下さい、
という声を合わせようとなるまでは
以下のような流れがあったそうです。

個々にクラウドファンディングや
署名活動、そして省庁への要請に
動いていた三団体が
「連帯を!」と舵を切ったのが5月12日。
初めてのオンライン会議が同16日。
そこから連日連夜の討議を重ね、
22日に省庁要請へ。
その前夜には、政治家も交えた
オンライン・シンポジウム。
要請後には、後夜祭として
アーティストのリレートークを開催し、
10万人以上の視聴を得た。

第二次補正予算成立前に、と
猛烈なスピードでのアクションでした。

さて、ここで一つ言い置かねば。
目標となる「文化芸術復興基金」創設は、
現況の救済を求める短期的なものではなく、
未来に向けた長期的ビジョンだということ。

・・・と分かった風に語りましたが、
できうる範囲で協力をしていこうと、
演劇界末席から思っているばかり。

すでに、要請及び記者会見を行った
5月22日から三週間が過ぎ、
今更振り返って、強い風を受けながら戦う
面々に心から敬意を払うのがやっとです。

あるいはまた。
映画と音楽が横文字で、演劇界のみ
漢字とカタカナなのが、とっても「らしい」と
呑気なことなぞも……。

とはいえ。
長期的な歩みになるWe Need Cultureを
微力ながら語っていけたらいいな~とも。

以下サイトで詳しくはわかります。
https://weneedculture.org/
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深説・空ゆく風のこいのぼり

2020年05月18日 | 制作公演関連


稀有な劇作家、藤井貴里彦さんは
宮崎在住の童話作家でもあり、
生業としては藍染職人でもあった。
写真のこいのぼりも、彼の作。

『空ゆく風のこいのぼり』の
戯曲とともに送られてきて、
今も僕が大切に保管している。
(写真は稽古初日に飾った時の一枚)

宮崎県に伝わる伝統芸能
「山之口麓文弥節人形浄瑠璃」
(因みに読み方は、やまのくち
ふもとぶんやぶし、である)を
話の中心に置いた『浄瑠璃の庭』。
藤井戯曲×磯村演出の第一弾を
作者の故郷・宮崎で!という
気運もあったが残念ながら頓挫した。

その実現を目指しつつ並行して進めた
第二弾は、ざっくりした筋と
だいたいの登場人数を決めると、次に
俳優の写真と、制作者による人物メモ、
さらには劇団としての方針を渡して、
シノプシスの段階へ。

例えば、甲という役者は二枚目だが、
今回はあえて三枚目を担わせたい。
乙は少ない場数で印象に残る
ワンポイントリリーフ。けれど
次回は少し長いイニングを投げさせたい。
……そんなことを藤井さんの書斎で。
この時の仮題は『チーサオの夢』。

あの頃ちいさかった「たまき」君は
もう成人したのだろうか……。

さて、つまりキャスティングは
本が出来る前からほぼ決まっていた。
スタッフも『浄瑠璃~』をベースに
大好きな信頼できる面々を召集。

題字は、大学の恩師・上田先生に依頼。
かなりの枚数を書いていただいた(汗)
改めて深謝



昨日も載せた『空ゆく~』のポスター。
下は、その稽古後の呑みの一場面。
右手前が藤井さんである。
奥中央に俳優の南保大樹さん、
左が演出の磯村純さん。
おお! 4/28付弊ブログ『ジュンナン』の
ナンとジュンではないか!!



思えば、このブログはそもそも
ナン氏が「劇団HPに載せるので書いて」
と言われてシブシブ始めたのです。
2005年4月20日。『浄瑠璃~』千秋楽から
ちょうど9ヶ月後のスタート。
で、ジュン氏が当時ふざけて僕を
「敏腕P」と呼んでいたこと「も」、
ブログの題名に由来する。

そうして始まった二稿目に『新進劇作家』と題し、
藤井さんにも触れていたことを今日まで忘れていた。

『空ゆく~』は架空の国・トトパイ共和国からの
交換職員チーサオと、宮崎県の山間地帯に暮らす
町民たちのおはなし。中でも岡野ひとえと仲が良い。
ひとえは鍛冶屋を営む老夫婦の元に身を寄せている。
そして、この家の庭先には、何故か季節はずれの
こいのぼりが泳いでいた……。

(さらに続くというか……)
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真説・空ゆく風のこいのぼり

2020年05月17日 | 制作公演関連
2008年、劇団東演第130回公演
『空ゆく風のこいのぼり』
(作/藤井貴里彦、演出/磯村純)は、
ちょいちょい僕のブログに登場する。



こんなデザインのポスターでした。
全面にほどこされた藍染は、
作者である藤井さん自らの手によるもの。
彼は劇作家であり、童話作家であり、
藍染職人でもあり、べらぼうに素敵な人。
(デザインは大下詠子氏、
藍染撮影は森田貢造氏)

5月16日付ブログで登場した書籍
『みやざきの演劇』を所有していたのも
藤井さんから頂いたからである。
宮崎の演劇が丁寧にまとめられていて、
その巻末に、県演劇史の
エポックメイキング三篇を採録。
その一篇が藤井貴里彦の処女戯曲
『百円野菜』だった。

第一回みやざき演劇祭・短編戯曲賞の
栄えある最優秀賞作品(2001年)。
まず宮崎で上演された後、
審査委員長を務めた、はせひろいち氏が
主宰する劇団ジャブジャブサーキットで
『サワ氏の仕業Ⅳ』として翌年上演。
(短編三本からなるプログラムで、
大阪、名古屋、東京三都市を巡演。
『百円~』が掉尾を飾った公演)
僕は池袋のシアターグリーンで
一観客として舞台に触れ、衝撃を受けた。
そして劇場にその書き手がいた。

呑みの席。
自己紹介と話の継穂として、
我が所属劇団(当時)の次回公演は、
西南戦争の頃を描いた『風浪』だと言った。
語るまでもないが、明治初期に九州中南部
(現在の大分、熊本、宮崎、鹿児島)で起きた
一連の士族蜂起。西南の役とも。
藤井さんはグラス片手に「あ、それ」と。
聞けば、曽祖父が祖父たちに自慢して曰く、
「さきの戦で西郷軍に従い活躍した」
そして刀をサッと抜いたら・・・指を切った。

そんな話から生まれたのが『浄瑠璃の庭』。
まだ所属劇団ではペーペーで、
座内で企画を通す力はなく、
劇団協議会主催公演を東演が製作という形で、
それは陽の目を見た。
稽古場で公演は、おかげさまで圧倒的な支持を得、
力をもらった僕と藤井さんと演出家は、
打ち上げの席で早くも次回作に向け始動。



四年後。
ついに『空ゆく~』が紀伊國屋ホールに降臨。
その舞台の片隅にいたのが上の蛙。
美術の小池れい氏、渾身の遊び心だ。
舞台にがっつり建てた一軒家の縁側の下、
観た者誰一人気付きはしなかったろう……。

(つづく)
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ブックカバーチャレンジのつづき

2020年05月16日 | 制作公演関連
ブックカバーチャレンジの話が、
横道に逸れて〈アートにエールを!〉に
チャレンジする実況になった昨日。

お陰様であのあと登録できました。
かみさんは4000番台で私は6000なんぼ。
前者は開始から2時間以内……ってことは
時間あたり1000件の処理能力だった計算。
ただ私、かみさんのクリアから30分以内で
登録成立したので、その僅かの間で2000増。
第一関門と第二関門での違い?
或いはアクセス人数が減って、
渋滞が緩和されたことも関連したか?

      

ちなみに。
昨日、最後まで書けずに終わったのだが。
事業概要の黒ポチとして「プロの~中略~
動画作品を募集し、専用サイトで配信します」
(全文は昨日掲載)と、もうひとつあって、
「動画作品を制作した方々には、
出演料相当として一人当たり10万円(税込)
を支払います(1作品につき上限100万)」。

つまり個人でも良く、団体での参加も可能。
その上限が100万円。

そのための熾烈な戦いが昨夕18時まで
繰り広げられたのだった。
あくまで、まだ事前の個人登録で、
このあと具体的な企画を提出し、
選ばれるって流れ。先は長いのであ~る。



いきなり工事現場。
弊ブログで二度ほど、
我が家の南東でマンション建設、
北西で一軒家の解体がダブルで進行中
と書いきたのだが、一軒家は更地になり、
今度はその隣の集合住宅の解体に入った。
終われば、二棟分合わせた土地に
四階建新築マンションが着工される。

暫くは騒音+激しい揺れとの暮らしに。

気付けば今日もブックカバーナイガシロ。

やおら強引に、ブックカバー。



1945年から2003年の宮崎県の
演劇史をまとめた本である。
プロアマを含めた県内の劇団を
つぶさに拾い集め、
また俯瞰して時代ごとの特色も網羅。
・・・あ、本来のチャレンジは
内容にふれないルールだったぞ。

稿を改めてにしましょう。
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ブックカバーチャレンジ

2020年05月15日 | 制作公演関連
正しくは《7日間ブックカバーチャレンジ》
と記すべきなのでしょうか?

コロナ禍のFacebookで見かけはじめ、
まさに巣籠生活と、最近の本離れに
ダブルに効く面白い遊びだな~と。
ただ明確なルールは知らない。

「本についての説明はナシで
表紙画像をアップする」のが最低限で、
毎日一冊七日間で達成が基本ながら、
呑気に七冊紹介してもいいとかも聞く。
一冊ごと友達を招待する人もいれば、
七冊目でバトンを渡す人もいるようだ。
更には次に繋げない人もいて、
逆に指名をやわらかく拒否する人も……。

前段はともかくとして。
星の数ある本だから、当然知らないもの多数
てか、それが魅力だから拡散しているのだろう。
ただ。
わりと近しい人(僕だけかもだが…)と繋がる
FBの特性上、芝居に関わる本が目立つ。
有名な戯曲や演技メソッド、
芝居になった小説や演劇人の自叙伝など。
で、とはいえ七冊もあるから、
漫画がかなりの確率でチャートインする。

やっぱり日本の漫画はレベルが高い。
日本のアートを牽引するジャンルのひとつ。
(言うまでもないが

さて、本日15日。
【アートにエールを】の個人登録の日でした。
東京都が、都内在住及び都内で活動する
アーティストを支援すべく発信した事業。

朝10時から受付開始。
そして予想通り、502 Bad Gateway。
例えるなら、アイドルやバンドの
チケット争奪戦……あ、いや
演劇界だって80年代の小劇場で起き、
最近では2.5次元がそうかも。

と話題がブックカバーチャレンジから
オンラインチャレンジに変わっている。
ついでなので少し触れると。

正式名称は・・・
芸術文化活動支援事業
「アートにエールを! 東京プロジェクト」

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、
芸術文化関係の展覧会・公演・イベント等が
中止・延期となり、日頃、芸術文化の分野で
活動されている方々の制作や発信の場が
失われています。
このような中、東京の魅力の源泉でもある
文化の灯をともし続けるため、
「アートにエールを!東京プロジェクト」を
立ち上げました。プロジェクトを通じて、
アーティストやクリエイター、制作スタッフなどの
方々の自由な創作活動を支援するとともに、
東京の多彩な芸術文化の魅力を
多くの方へお伝えしてまいります。
・・・という事業。

一度ポチッから離れてブログを書いてみた。
一時間四十分後に再チャレンジ。
やはり何度ポチッとしても、502 Bad Gateway。

実は隣では相方もチャレンジ中。
第一関門……応募フォームは開き
(まず大多数が、ここに辿り着かない)、
必要事項を埋めて送信するも、NG
この第二関門で留まる人も多いはず。

なんたって全てのアート(美術、音楽、演劇他)
が対象ですからね。
あ、ちなみに随分あたまの方に個人登録と。
本日はあくまでIDを得るためのもの。
しかも定員があると発表されています。

プロとして芸術文化活動に携わるアーティスト、
クリエイター、スタッフの方々から、
自由な発想を基にした動画作品を募集し、
専用サイトで配信する、

お、かみさんは登録できた模様。
では私も三度参戦すべく、いざ

ここで中途半端な拙文はアップします。
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それは演劇ではない。

2020年05月02日 | 制作公演関連
フィン、トルネード、テンペスト、
ドライブ、シャーピー……と並んで、
セーリングの種目と即答できる人は
果たして何人いるだろう。

フィンは五輪種目としても有名だけれど、
トルネードは二大会オリンピックから外れ、
テンペストは72、76年の二度のみ採用……
といった具合だからヨットマンでも
判らない人がいるかもしれない。

        

もちろん書き手もネット検索してコピペ。
ヨットやセーリングのよの字もせの字も
知らないのである

さて、演劇においてもジャンル分けがある。
ただ明確な線引はなく、ない上に、
言われているカテゴリーを超えた
人材の交流・・・具体的には劇作家、
演出家等・・・もあったりするのである。

        

少し時計の針を巻き戻してみる。

ミレニアムの頃……
僕は「小劇場」と呼ばれるフィールドから
「新劇」に移籍(?)したのだけれど、
その先輩に、自分の好みを紹介すると
悉く〈芝居じゃないよ〉と渋面された。

当時30代だった僕はその反応に驚いたのだ。
が。
そんな「前小劇場世代」が歳を重ねた時、
2.5次元は演劇ではないと思い、
更には打ち合わせから稽古、本番までを
リモートで、と聞いて顎を外しそうになる。



繰り返すが、一般からいえば
歌舞伎も宝塚もミュージカルも全部
「演劇」であって、差異はないのである。

リモートだって演劇だ、と。
いつか思う日は来る……どころか、
《昔はわざわざ劇場に足を運んで、
生の演劇を見たらしい》
《あ、それはそれで面白いかも。
だってある時間に集まらないと駄目じゃん》
みたいな発想すら生まれるのかも。

            

と、言っているそばから。
アーティストよ、動画を創ることで
今、活動の場を失っている表現者に
助成金を!という有難い制度も生まれている。

本当に嬉しい。嬉しいのだけれど、
ワチャ、バッテリーが切れそうなのでポチ。

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ジュンナン

2020年04月28日 | 制作公演関連
【序】
劇団俳優座2020シーズン。
秋に『火の殉難』という作品を予定。
でも、その「ジュンナン」とは別の話。

【破】
メジャーリーガーの田中将大と
ジャイアンツのキャプテン坂本勇人が
ちいさい頃おなじチームにいて、当時は
マー君が捕手、坂本が投手というのは
今や有名な話である

少し地味になり野球ファン以外は
ハテナになるかもしれないけれど、
光星学院高でGハヤトの六個下、
北條史也と田村龍弘も前述に近い関係だ。
小四で出会った北條と田村は、
小六で全国制覇、中三で世界四強に(※)。
田村がピッチャー、北條がキャッチャー。
大阪を離れ、青森の高校に進んだ二人、
甲子園では田村がマスクを被り、主将、
北條がショートストップを守った。

高校卒業年の2012年ドラフト会議。
阪神2位、内野手指名で北條、
ロッテ3位、捕手指名で田村が、
憧れのプロ野球の道に進んでいる。

※全国制覇は単独チーム、
世界四強はリーグ代表。

二つの話はともに、ライバルの多いなか、
幼くして出会った二人がともに精進して
ピラミッドの高き場所に辿り着いた話だ。

【急】
昨日、新劇界を代表する二人の製作者と、
日本の演劇鑑賞運動を牽引する二人、
あわせて四人の強者と肩を並べてトークした、
演出家・磯村純と俳優・南保大樹。
ジュンとナンもまた、演劇の道に踏み込んで
早々に出逢い、切磋琢磨して階段を駆け上がり、
昨夜のYouTube出演に至ったのだった。

前者は青年座、後者は東演と所属は異なるが、
優れた演出家のひしめく青年座の若手時代、
サッカーのレンタル移籍よろしく東演で
作品を創る機会の多かった磯村と、
その東演の若手として注目されていた南保の
邂逅は2000年。世紀と年号をまたいでいる。

その年、『楽園終着駅』(作/近石綏子)で
南保は出演、しかし磯村は越光照文
(現在は桐朋学園芸術短期大学学長)の
演出助手として舞台を支える位置だった。

磯村演出、南保出演が実現するのは三年後、
文化庁創作劇奨励賞入選作品を
劇団協議会主催の人材育成支援事業として
東演が制作した『温室の花』(作/今井一隆)。
同年、南保がプロデューサーに専念し、
磯村にタクトを任せたのは『燕のいる駅』
(東演自主企画公演。作/土田英生)。

そして2008年、演劇の殿堂のひとつ
紀伊国屋ホールで『空ゆく風のこいのぼり』
(作/藤井貴里彦)演出と出演へと昇華する。

その後、南保は劇団で数々の大役を担い、
磯村は所属の青年座に留まらず、文化座、
銅鑼、朋友、イッツフォーリーズ等々、
外部演出でもその才能を発揮。
そんな二人の2020年現在の姿が、
イッツフォーリーズのYouTubeチャンネル
《オールスタッフ・社長企画
トークセッション
「私の大好きな演劇人仲間 2」》で視聴可能。
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莞爾、喜んでにっこり笑う。

2020年04月22日 | 制作公演関連
石原莞爾。
1889年生、1949年没。
「帝国陸軍の異端児」との異名を持つ
日本の陸軍軍人。関東軍作戦参謀として、
柳条湖事件、満州事変を実質指揮したとされる。

と、確かに日本史で習った
なので、イメージは「悪い人」だ。

俳優座は今年度のラインナップのひとつに、
二・二六事件を扱う予定である。
石原はその時、反乱軍の鎮圧に当たった。

軍中枢部の将校のほとんどが反乱軍により
登庁を阻止された中、統制派、皇道派の
どちらにも属さない自称「満州派」の石原を
反乱軍が敵か味方か判断できず、
本部に入れたことが鎮圧の起因となった。

この件でいえばクーデターを止めた「良い人」。

・・・作家や演出、役者には及ばないまでも
制作も作品に関連する周辺を学ぶ。
当然だが、今日はそれとは少し別の話。

巣籠生活で読んでいた小説のなかに、
【莞爾と笑う】という一文があって、
「莞爾」には「にっこり」とルビが振られていた。
ムムムとググッてみたら、blogタイトルの
〈莞爾とは、喜んでにっこり笑う様子〉や
〈形容動詞。にっこりとほほえむさま〉と。

恥ずかしながら、そんな意味があるとは
知らずに今日まで生きてきた。

軍服を着た石原莞爾の印象は
幼ごころに「怖い人」と刻み込まれている。
まさか真逆の意味が、としばし茫然。

我を取り戻してまず思ったのは、
山形県鶴岡市で産声をあげた我が子に
両親はどんな思いで命名したのか、と。
そして次に「軍事の偉才」と謂われた彼も
得意の「毒舌」を四六時中吐いていた
・・・わけではなく笑うこともあった筈で
実際に茶目っ気の逸話も残っている。

俳優座公演『血のように真っ赤な夕陽』
(2019年上演)は満州が舞台だった。
が、満蒙開拓団を主に描いたので
石原は劇中に登場していない。
勿論、彼は満州において影響力大であり、
少し詳しく言えば、ある時期からは力を失い、
最終的に挫折して終わっている。

という話も枝葉。



名前と実際の人物のギャップ、
同じ人物の善悪や喜怒哀楽などなど
多面性を当たり前と知っているはずなのに、
つい、小さな自分の眼鏡の内に納めたがる性
(なのか業なのか、はたまたもっと科学的なこと)
を、巣籠生活で再確認する毎日……は嘘だな……
再確認を珠にしたりする、と綴る4月下旬。

そう、昨日は母の誕生日。喜寿を迎えたのだった。

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きのうのランドスケープ

2020年04月06日 | 制作公演関連
週末の不要不急の外出を控える第二週目が終わり、
今日から2020年4月の第二週が「実質」動き出す。



が、写真は昨夜の池袋。
いまだはためくTokyo2020のフラッグ。
ただ都もしくは区の職員の方も、
それどころではないのかもしれない。

そんな、4月5日といえば。
1992年、ペルー大統領の非常事態宣言が
記憶に残っていることだろう。

と書きながら、実は私に印象はない。
けれども、その大統領がアルベルト・フジモリ
と聞けば「あぁ、そんなことあったぞ」とは思う。

議会を解散し、憲法を停止した所謂「アウトゴルペ」。
日本では「自主クーデター」と説明される。
ムッソリーニやヒトラー、さらには李承晩、
スカルノやムシャラフなども実施している。

まぁ、それらは政権に関する「非常事態宣言」で
今我々が「いつ出るのか出ないのか」の、
それとは異なるのだけれど

そんな日曜日。
東京では二日連続で100人超えの報道。



写メは二週間ほど前、観劇後のもの。
某劇団の作品の主人公が写真家ゆえに、
彼女の撮った、あるいは写った写真が
地域の幾つかの店舗に飾られていた。
その一軒にお邪魔した際のパシャリ
この数日後、そのカンパニーは上演を打ち切った。


3月下旬から日に日に状況が変わり、
演劇仲間からの連絡は上演中止か上演延期、
そのどちらかだ。
「新型コロナ対策」云々を施した公演という
選択肢は今やない。





ないと言えば、まだまだティッシュペーパー、
ウエットティッシュなどは品不足。

そう、昨日は日中docomoに行ったあとは
家に籠って、夕刻、通りを渡ったスーパーと
二階にあるドラッグストアに行ったのだった。
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