Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

007/ドクター・ノオ

2022-04-08 | 映画(た行)





◼️「007/ドクター・ノオ」「007は殺しの番号」(1962年・イギリス)

監督=テレンス・ヤング
主演=ショーン・コネリー ウルスラ・アンドレス ジョセフ・ワイズマン

007シリーズとの出会いは小学校高学年。父親(とその兄弟)が007映画大好きで、"男子の理想像はジェームズ・ボンド"との偏った思想を植え付けられて育った(笑)。中学時代にイアン・フレミングの原作は創元推理文庫で読み漁り(なんてオマセな)、第2作は日本語吹き替えの台詞を暗記するくらい観た。今でも家族の会話で、007シリーズの台詞が引用されることもしばしばである(恥)。

さて。第1作「ドクターノオ」をテレビの映画番組で観たのは中学生。テレビ放送版を繰り返し観てるので、今改めて観ると放送でカットされた部分(ゴルフに誘った女性が押しかける場面、放射能を洗い流す場面etc)がなーんか楽しい。

そしてウルスラ・アンドレスの登場シーン、最初にボンドと名乗る場面などなど、語り継がれる名シーンたち。

失踪した諜報員の謎を追ってジャマイカに赴くジェームズ・ボンド。第1作らしく、殺しの許可証を持つスパイを紹介する場面がしばらく続くのだが、これが何とも魅力的。ボンドのプライベート、ウォッカマティーニへのこだわり(shaken, not stirred)、ワルサーPPKを嫌がる銃へのこだわり、スーツの着こなし、Mのオフィスでのマネーペニーとのやりとり、そしてカッコいい帽子投げ(真似してました・恥)。この数分間で美学のある男だとしっかり認識させてくれる。そしてその後の大活躍。カッコだけじゃない、スマートでしかもデキる男の魅力に、誰もが引き込まれた。ヤクザ映画観た後で肩を怒らせて歩く人と同じで、007を観ると背筋が伸びる気がするのだ。やっぱりショーン・コネリーは僕にとっては別格の存在。

ドクターノオの拠点である蟹ヶ島(吹替版育ちなもので😓)。施設のセットや原子炉の描写はチープに感じるけれど、そんなことが気にならない緊張感がたまらない。

うちの父と叔父は秘書(実はドクターノオ側の人)に迫る場面が好きなようで、「ここいいよな」と語り合ってた。お子ちゃまだった僕は二人のやり取りを冷ややかに見てた。だけど今の年齢で同じ場面を見ると、若山弦蔵の声で「手はここ」(吹替版育ちなもんで😅)と笑顔を見せながらベッドに押し倒すボンドの姿が勇姿にしか見えないww








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2 コメント

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懐かしい! (権助)
2022-04-10 09:45:02
おじゃまします、つい懐かしくて。
私の記憶によれば「創元推理」ではなくて「早川書房」だったと思います。
どうでもよい事ですが、記憶がよみがえりましたのでつい。
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Unknown (tak)
2022-04-10 22:00:46
権助さま、コメントありがとうございます。ナイスご指摘。「ドクターノオ」の原作など主要作は早川書房でしたけど、「死ぬのは奴らだ」「ロシアより愛をこめて」など創元推理文庫から出てたものもあって。どっちにも手を出しておりました。僕が初めて原作買ったのは「ムーンレイカー」だったです、はい。
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