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Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

僕のGreatest Albums(その20)

2005-06-24 | 僕のGreatest Albums
B00000JR29Songs from the Big Chair [UK Bonus Tracks]
Tears For Fears


Polygram International 2001-03-13
売り上げランキング : 8,505


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僕の音楽的ルーツを振り返る企画第20回。今回はティアーズ・フォー・フィアーズ。80年代にみーんな聴いてたブリティッシュポップ/ロックのヒット曲の中でも、異彩を放っていたTFF。シンセ音の洪水のような音楽シーンの中で、彼らの音楽は全く違った。

Shoutを初めて聴いたときの衝撃は今でも覚えている。派手なイントロなど存在しない。4小節のリズム音だけ。そしてそこからは、地面を少しずつ揺らし始めるリズム、魂からわき上がるようなヴォーカル。わずかなメロディーが、次第に大きくなりバックの声や演奏と絡み合い、力強いドラムと哀愁を帯びたギターの音色がクライマックスを演出する・・・。ポップミュージックなんだけど、ゴスペルの荘厳さとプログレの仰々しさを併せ持つような・・・もうそれを言葉に表せなかった。一転して明るい印象のEverybody Wants To Rule The Worldも好きだった。

彼らのグル-プ名がなーんか難しい本から由来するところも、ようわからんかったけど”ちょっと知的なもの”を好んでいた当時の僕にはやたらとかっこよく映ったものだ。「バーバレラ」のマッドサイエンティストの名前をバンド名にするルックスばかりのバンドとは違うゼ(わかりますね)、と心底思っていた。

確かにTFFも最初のアルバムはシンセ音ばかりだった。でも”痛み”と題されたアルバムは脱皮への第1歩だったのだ。2ndの Songs From The Big Chair は本当に傑作。随所にアーティストとしての二人のこだわりが見えてくる。Head Over Heels や I Believe も美しいし、何よりも音にスキがないし、無駄もない。80年代最後の、そして二人のコンビとしての最後となる3rd The Seeds Of Love を初めて聴いたのは、社会人になった最初の年。忙しさとつきあいのカラオケネタの為に、洋楽を聴くことを忘れがちになっていた僕をくい止めた傑作だった。ローランドとカート二人のコンビは残念ながらここで解消してしまう。最近復活作を発表したTFF。これを書いている時点でまだ聴いていないけれど、近い内に必ず入手するゾ。
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僕のGreatest Albums(その19)ブルジョワジーの密かな愉しみ/難波弘之

2005-06-18 | 僕のGreatest Albums


僕の音楽的ルーツを回顧する企画第19回。これまでも僕が憧れてきたキーボード弾きを取りあげてきた。今回は尊敬するキーボード奏者、難波弘之のソロアルバム「ブルジョアジーの秘かな愉しみ」。僕がこのアルバムを手にしたのは大学生の頃。プログレなんだけど実にポップでわかりやすい。また挿入されるインストはクラシック音楽だし、ルイス・ブニュエルの映画と同じタイトルだし、”知的な男ぶりっ子”かつ”マニアックな音楽好き”したかった僕には格好のアルバムだった(恥)。でもそういう面を抜きにしても、このアルバムは本当に繰り返し聴いた。それは僕がキーボード弾きとして陶酔できる音楽だったからに違いない。

このアルバムがリリースされた頃、難波氏はNHK教育テレビの趣味講座「ベストサウンド」の講師を担当していた。これはアマチュアバンドのための音楽講座番組であった。アシスタントはブレイク直後の中村あゆみ。番組中では難波氏や中村あゆみだけでなく、ゲストとのジョイントライブも披露された。特にVOWWOWの山本恭司やの厚見玲衣との共演は忘れられない。当時僕は音系サークルに所属しており、まさにバンド活動が楽しくて仕方なかった時期。毎週見てました。「ブルジョアジー~」の楽曲も同番組で演奏された。僕はその中でも、ドラマティックな構成がかっこいい ♪オペラの怪人 と ダークな味わいのバラード曲 ♪時計の匂い がお気に入りだった。これらは今でもコピーしたい曲。

CASIOのシンセをよく使っていた難波センセイ。フロントに出るときは、ギターのアーム(!・要はピッチベンドなのか?)を搭載したショルダーキーボードを使っておられた。僕には難波氏の早弾きは僕には到底無理・・・。されどショルダー下げてフロントに出たがるキーボード弾き、という部分だけは見習ってます(笑)。




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僕のGreatest Albums(その18)

2005-06-15 | 僕のGreatest Albums
Woman and I...OLD FASHIONED LOVE SONGSWoman and I...OLD FASHIONED LOVE SONGS
柳ジョージ&レイニーウッド

インディペンデントレーベル 2005-11-02
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僕の音楽的ルーツを探求する回顧企画第18回。先に憧れの男性アーティストとして甲斐よしひろ、宇崎竜童、世良公則を取りあげた。そして僕が憧れるもうひとりが柳ジョージだ。初めて柳ジョージ&レイニーウッドの曲を聴いたのは僕が中学生の頃。曲はもちろん ♪雨に泣いてる だ。渋い・・・当時そんな言葉でそのかっこよさを口にすることはできなかったが、酒と煙草の香りがする大人の音楽・・・おマセな僕はその雰囲気に憧れるようになった。NHK-FMでその頃スタジオライブが放送されて、エアチェックしたテープを繰り返し聴いた。特に ♪FENCEの向こうのアメリカ と ♪プリズナー がやたらと心に残った。

高校生になって名盤「YOKOHAMA」を僕は購入している。周りのみんなが松田聖子あたりにキャアキャア言っている頃だ。アイドルに夢中になるお年頃に 
♪ひとーりぃ飲むぅ、バーボン~がぁ~、なみーだぁ~にぃ、溶け込んでぇ~
ってな歌詞に酔っていたんだから、マセガキだよなぁ(笑)。と言ってもそれなりにアイドルも聴いていたわけで、音楽的に節操がないのは既にその頃から。いいんです、グッとくればそれは自分にとって”いい音楽”なのだから。そして今でもよく聴くのはアルバム「Woman and I」。名曲「青い瞳のステラ1962年夏」を収めている。

僕はR&Bという音楽ジャンルとその代表的アーティストたちを柳ジョージを通じて知った。レイ・チャールズとのジョイントツアーを彼がしたことで、レイ・チャールズへの僕のリスペクトは高まったし、サム・クックやスモーキー・ロビンソンのカヴァーを聞くことでR&Bの神髄に触れる機会ができた。また彼がソロになってからのカヴァー集「GOOD TIMES」も、僕の音楽的な幅を広げてくれた。こういう音楽体験があるもんだから、近頃J-POPのアーティストたちがR&B歌手を名乗るのがどうしても気に入らない。できるもんなら ♪チェンジ・イズ・ゴナ・カム を歌って俺の魂揺さぶってみろよ!ってな気持ちになる。何にしてもそうだけど、本物に触れることって大事だよね。
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僕のGreatest Albums(その17)

2005-06-10 | 僕のGreatest Albums
B00005HU7Kサンクチュアリ(聖域)
ノヴェラ NOVELA


キングレコード 2001-03-07
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ノヴェラの25周年記念盤が登場! 待望の映像作品付き!
大学の音系サークル時代、先輩のバンドやセッションを手伝うことがよくあった。おかげでいろんなジャンルを経験させてもらった。ダブって僕らと同じ卒業となったある先輩の卒業ライブのお手伝いをすることになった。先輩からは70年代のニッポンロックのかっこいいのを色々教えてもらった。そしてそのライブで選曲してきたのが、ノヴェラの曲だった。ちょうどプログレへの興味が高まっていた頃だったので1曲だけだったが、プログレと呼ばれる音楽ができる!というだけでも僕はやたらと嬉しかった。その曲は何やらえっらい大作だった。先輩は「ここからやるぞ」と指示をくれ、その曲の最後の5分間を僕らは耳コピーした。タイトルも知らなかった。

卒業してしばらくして、無性に”あの曲”が聴きたくなった。僕はノヴェラのCDに予備知識皆無で手を出した。それが今回紹介する「サンクチュアリ(聖域)」だった。”あの曲”とは違って短いけれど、起伏が激しくドラマチックなその楽曲に僕はたちまち夢中になった。そればっかり聴いた。ノヴェラは現在のビジュアル系バンドの先駆とも言うべき、プログレハードのロックバンド。冒頭の ♪ディヴァイン・コメディー や ♪ルナティック そして壮大なバラード ♪黎明 が特に気に入った。たぶん、当時僕が音楽活動をしていたら間違いなく「しよう!」と言っていたに違いない。そして何枚か入手していく中で、ついに”あの曲”に再会した。それはアルバム「イン・ザ・ナイト」(これも素晴らしい)に収められた16分にわたる組曲 ♪回想のかけら だった。今でもこの曲を聴くと、その頃を思い出す。僕にはこの曲はまさに”回想のかけら”なのだ。あー、音楽活動したいっ!また血がうずきそう。
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僕のGreatest Albums(その16) Middle Man/Boz Scaggs

2005-06-07 | 僕のGreatest Albums


高校時代、僕が所属していたブラスバンド部。部室の楽譜棚には何故か70年代末期の楽曲ばかりが並んでいた。例えばラブ・アンリミテッド・オーケストラの♪愛のテーマ、スティービー・ワンダーの♪愛するデューク、ヴァン・マッコイの♪ハッスル等々いかにもブラバンでするとかっこよさそうな曲ばかり。当然そうした曲目演奏することもあったのだが、その中で僕がやたらと気に入った曲があった。それがボズ・スキャッグスの♪ウィ・アー・オール・アローン。僕はこの曲でボズ・スキャッグスを聴き始める。

オリジナルを聴きたいと思った僕は貸しレコード屋へ走った。そして手にしたのが名盤「シルク・ディグリーズ」。ラストを飾る♪ウィ・アー・オール・アローンは、歌詞カード片手によく歌った。社会人になってから、飲み屋で外国人の一団と一緒になった。店内は”日米親善”をテーマにカラオケ合戦となった。体格のいい黒人がポール・マッカートニーの♪マイ・ラブを、僕の同僚はド演歌で対抗、金髪のスリムな男性が♪ホテル・カリフォルニアを歌った後で、僕は♪ウィ・アー・オール・アローンを歌った。それからだな、僕が洋楽カラオケに夢中になったのは(笑)。

ボズ・スキャッグスのアルバムで最もお気に入りは何と言っても「ミドル・マン」。デビッド・フォスタープロデュース作で、ディスコグラフィーの中では最もロック色が濃い作品かも。近頃このアルバムをよく聴く。文字通り”ミドルマン”となった僕が、その良さに気づいたからなのか?。参加ミュージシャンがともかく豪華。スティーブ・ルカサー、ジェフ・ポーカロ、デビッド・ペイチのTOTO組は当然のこと、ビル・チャンプリン、レイ・パーカーJr.、カルロス・サンタナ、ローズマリー・バトラー・・・。曲の並びまでもが完璧なのね。ミディアムテンポのシャッフルが都会的な♪ジョジョから始まって、ドライブ感のある♪ブレイクダウン・デッド・アヘッド、♪シモン(僕の心をもてあそぶ)が渋ーく決まった後、絶品のバラード♪トワイライト・ハイウェイ。サンタナのソロが感動に導いてくれる。するとうって変わってプログレ調なイントロの♪ミドル・マン、ファンキーな♪イン・ニューヨーク、ローズマリー・バトラーとの掛け合いが印象的な♪エンジェル・ユー・・・。このヴァラエティに富んだ楽曲が魅力。カーオーディオに欠かせない1枚なんだ。
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僕のGreatest Albums(その15) Love On The Beat/Serge Gainsbourg

2005-06-06 | 僕のGreatest Albums


いよいよ僕が憧れる不良老人の登場。今回はセルジュ・ゲンスブールです。僕がゲンスブールを初めて聴いたのはいつだろう?想像もつかない。あの問題作 ♪ジュテーム・モア・ノン・プリュ のメロディーは幼い頃、どこかで聴いたことがあったようである。僕が真剣にゲンスブールを聴き始めて、その魅力にハマったのはアルバム「ラブ・オン・ザ・ビート」から。デビッド・ボウイの ♪レッツ・ダンス を気に入ったゲンスブールが同じミュージシャンを使って制作したこの上なく猥褻でこの上なくダンサブルな怪作。8分に及ぶダンスビートに、エクスタシー瞬間の女性の声がからむタイトル・チューン。娘シャルロットと近親相姦をテーマとしたデュエット曲(これがショパンの♪別れの曲のカヴァー!)。忘れもしないけど、初めて買ったFM誌の表紙はこれだった。女装したゲンスブールが煙草くゆらせて正面を向いている異様なジャケット。音もビジュアルも衝撃だった。

フレンチ(シャンソン)自体に初めて魅力を感じたのは、中学生の頃かな。NHKのTV番組でジルベール・ベコーのライブを観たことがきっかけ(ジルベール・ベコーは近い内にこのシリーズに登場します)。その頃僕は”映画音楽”というくくりで音楽を聴いていた。映画で使用されていれば何でも聴いた。だからピエール・バルーも、レイ・チャールズも、ブルース・ブラザースも、ジョン・ウィリアムスも、ジェリー・ゴールドスミスも、フランシス・レイも何でも聴いている。これが僕を雑食性音楽ファンにした最大の要素。

僕はゲンスブールの音楽や後の世代への影響だけに夢中になったのではない。彼がプロデュースした女性達への関わり方にも強く惹かれるのだ。”惚れた女を自分の理想像に近づけたい”という男心は誰にでもあるものだと思う。ジェーン・バーキンやカトリーヌ・ドヌーヴのように、ゲンスブールと出会ったことから歌に目覚めた者。ブリジット・バルドーやヴァネッサ・パラディのように彼の作品を歌うことでその魅力を増していった者。そして娘シャルロットなど、ゲンスブールの私生活にも深く関わってくる彼女たちのアルバムを聴く度に、そんな男心を美しい形で世に示したゲンスブールの”仕事”に感動させられたり、嫉妬させられたり。ギリシア神話に出てくるピグマリオン家は、自分が作った女性像に恋をして、アフロディーテに命を吹き込んでもらう。この話は「マイ・フェア・レディ」や「プリティ・ウーマン」に形を変えて現在にも生きているのだが、この”ピグマリオン願望”を見事に現実のものにしたゲンスブールに魅力を感じずにはいられない。要は女の子が好き!ってことなのかもしれないけどね(恥)。



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僕のGreatest Albums(その14)

2005-05-29 | 僕のGreatest Albums
B0007G8D7OMiss Lemon
飯島真理



インディペンデントレーベル 2005-02-25
売り上げランキング : 22,905



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僕は飯島真理のファン。大学時代にはコピーバンドもやっていた。初めて聴いたのはやはり ♪愛、おぼえていますか だったのだけど、僕は当時「マクロス」にハマってはいなかった。むしろあんな巨大な宇宙船が変形していくのは邪道だろっ!と思っていたクチで(そのくせバルキリーは好きだったけど)、決してリン・ミンメイから真理ちゃんファンになったのではない。半分がライブヴァージョンで占められたアルバム「バリエ」を友達から借りてかなり聴きこんだものだ。シンガーソングライターとしての飯島真理に僕は夢中になっていく。ちなみに僕の当時愛用のシンセはYAMAHA DX-21。真理たんが登場する「サウンド・メイキング・ブック」もちゃーんと持っています。

真理たん(この呼称が既にアイドル視している?)のアルバムはどれも好きなのだが、1枚挙げろと言われたら「MISS LEMON」かな。どこか母性的なラブソングの名曲 ♪ガラスのダーリン や ♪鏡よ鏡 を収めた80年代最後のアルバム。このレコーディングに参加したキーボーディスト、ジェームス・スチューダーと結婚して活動の拠点をLAに移すことになる。それ以前のアルバムでは坂本龍一プロデュースのデビュー作「ROSE」、僕が最も好きな曲 ♪セシールの雨傘 の別ヴァージョンを含む「KIMONO STEREO」がお気に入り。 

真理たんって強い女性だと心底僕は思っている。離婚後のLAでの生活振りをコラムなどで読んでも、音楽に対する一途さ、懸命さが伝わってくる。でも実は”世間やレーベル側が求める飯島真理”と戦い続けてきた強さだと僕は思っている。リン・ミンメイの幻影を真理たんに求め続けるリスナーやマスコミ。かつて彼らに放った「私はミンメイじゃありません!」という言葉にしても、アーティストとしての飯島真理を評価して欲しい気持ちの表れだったのだ。LAに拠点を移してからの彼女の活動は意欲的だ。バート・バカラックとのコラボレーションやTOTOのメンバーとの共演作を始め、挑戦することを忘れない。ミンメイの曲をセルフカヴァーしても、そこにはちゃんと”今の私を見て!”というメッセージが込められている。

B0007WZY3EMari’s Picks“The Ultimate Collection”(1983-1985)
飯島真理



ビクターエンタテインメント 2005-04-20
売り上げランキング : 5,235



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本人の選曲で2枚リリースされた最新のベストアルバム(85年までの方)。ファンとしては当時の写真を使わないのがちょっと残念。だけどそれも真理たんの意志の表われだとも思うのだ。
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僕のGreatest Albums(その12)

2005-05-17 | 僕のGreatest Albums
B00005FPY0REMIXED WORKS vol.1 '91夏
崎谷健次郎


ポニーキャニオン 1991-07-03
売り上げランキング : 142,805


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takのこのシリーズ、急に甘っちょろい路線に行きやがったな、と思う方あるかもしれないけど、掛け値なしにこのアルバムは夏に最高。崎谷健次郎というと ♪もう一度夜をとめて のヒットで知られるシンガーソングライター。80年代後半にはプロデューサーとして、斉藤由貴の音楽をダンサブルに変えるいい仕事をしてた。この「REMIX WORKS vol.1」は崎谷健次郎の夏向け楽曲を集めたアルバムで、ベストとは異なる。でも僕は崎谷健次郎作品の中では最も好きなアルバム。

1曲目 ♪ワン・サウザンド・キッシズ のレゲエっぽいアレンジが一気に気分を夏モードにしてくれる。スイートなバラード続いた後、ちょっとビターな味わいの ♪太陽の傍らで が雰囲気を変える。続く ♪思いがけないシチュエーション の疾走感が心地よい。斉藤由貴に提供した曲のセルフカヴァー ♪アクリル色の微笑 の後は、このアルバムの目玉、ニール・セダカのカヴァー ♪ラーフター・イン・ザ・レイン。このアルバムが出た少し後で煙草のCFに使われたりもした(崎谷ヴァージョンではないけれど)。上田浩恵(♪ソロ・サピエンスは名曲だった)とのデュエット曲 ♪サテライト・オブ・ラブ が派手に決まった後は、このアルバムで一番好きな ♪夏のポラロイド。

♪夏のポラロイドは秋元康の詞なのだが、この曲のサビでの恋人達の描写は見事としか言いようがない。
君は夢の中/待ち合わせしても/いつも僕に会えないと/目覚めた後すねるから/
閉じたその瞳/そっと口づけて/君が待っている空へ/僕の愛をこっそり吹き込んだ
女のコの甘えた顔が浮かんできそうな前半、彼女の寝顔にそっとキスする男の子・・・くーーーーーーっ!巧すぎるゼ!秋元康!こういうところが女性を引きつける魅力なんだろうなぁ。憎いゼ!(ちなみに僕はおニャン子ではまみまみのファンでした・恥)。

崎谷健次郎のアルバムで他に好きなのは「ambivalence」。夏っぽいと言えばこのアルバム収録の ♪潮騒の時(The Sound Of Waves) も忘れられない。
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僕のGreatest Albums(その11)

2005-05-15 | 僕のGreatest Albums
B000793EAMサマー・ナーヴス
坂本龍一&カクトウギ・セッション


Sony Music Direct 2005-03-24
売り上げランキング : 3,385


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ちょっと早い話題だけれど、夏に欠かせないアルバムって何ですか?ビーチボーイズを筆頭にいろいろあるけど、聴かない年がない!位の愛聴盤となると、まずは坂本教授の「サマー・ナーヴス」になるかな。細野晴臣や高橋ユキヒロの曲もあるからYMOの延長?と思いきや、肩の力の抜けたセッションで仕上げられたアルバム。その分だけ聴く側もリラックスできるような気がします。矢野顕子、吉田美奈子、山下達郎も参加。でもこれはそんな名前で聴かなくても十分完成度の高いアルバム。逆に名前で音楽を聴く輩にとってはJISマークが付いているようなものかもね。

3曲目の♪スリープ・オン・マイ・ベイビーが僕はこのアルバムで一番好き。アッコちゃんの名作「愛がなくちゃね」に収録されているヴァージョンよりも断然カッコいい。高校時代クラスメートに、暇さえあればこの曲ばっか口ずさんでいるのがおりました。「♪あーいきゃんてーぃきぃっ」とかなんとか。続く4曲目♪カクトウギのテーマの疾走感に思わず力が入る。そしてラストの♪ニューロニアン・ネットワーク(細野作)の脱力感が、なーんとも言えぬリゾート気分を感じさせてくれるのだ。1曲目のタイトル曲が、リゾート気分に駆り立ててくれる格好のナンバー。夏のドライブには是非この1枚を車に積んで、目的地に走り出すその時にまずはこのアルバムを聴こう。

夏に欠かせない愛聴盤をもう2枚程つづけまぁす。何が出るかな。皆さんの夏に欠かせないアルバムは何?
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僕のGreatest Albums(その10)

2005-05-11 | 僕のGreatest Albums
B000002BMVEscape
Journey
Columbia




1996-10-15
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僕の音楽的ルーツを探求する懐古趣味な企画第10弾。キーボード弾きとしての僕が憧れたキーボーディストたち。前回のトニー・バンクスに続く二人目はジョナサン・ケイン。ご存じジャーニーのキーボードだ。

産業ロックの代名詞のようにも言われるジャーニー。僕が初めてジャーニーの曲を聴いたのは実は ♪オープン・アームス なんぞではない。デザイナー高田賢三が映画監督に挑戦した「夢・夢のあと」のサントラが最初。「フレンズ」のアニセー・アルビナが出演しているこの映画自体はみたことがない。♪リトル・ガール や ♪雪のテーマ ・・・FMの番組でエアチェックしたテープを繰り返し聴いたものだ。後の ♪セパレイト・ウェイズ 等とは全く異なる静なるジャーニー。そのギターの美しさに酔った。

それからしばらくして聴いたのがこの「エスケイプ」!。僕はキーボードとギターが対等のバランスになっているようなバンドを当時やたらと好んでいた(今もその傾向はあるけれど)。それまでニール・ショーンのギターがサウンドの要だったジャーニーが音的に一変したのがこのアルバム。ベイビーズなるバンドから加入したジョナサン・ケインのキーボードが、バラードにさらに深みを与え、ハードなナンバーにはそれまでにない色を添えることになった。近頃日産のCFでも使われた ♪ドント・ストップ・ビリービン や映画「海猿」で派手に使われた名曲 ♪オープン・アームス などいい曲揃い。個人的にはこの後の「フロンティアーズ」よりもはるかに好きなアルバムだ。
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