忘却への扉

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非常時は主食に焼き芋

2015-03-24 | 共に
 【 地 軸 】 2015/3/20 地方紙1面下段記事より

 [今ある農地をフル活用してサツマイモやジャガイモを栽培すれば、食糧輸入が途絶えても、国民が必要なカロリーは取れます。
 ▲戦時中かと薄ら寒い思いがした。農林水産省がこのほど打ち出した「食糧自給力」の試算。提示した非常時のカロリー需要を満たすメニューでは、主食に焼き芋2本。2カ月に1個の鶏卵と、18日に1皿100㌘の焼き肉。
 ▲そんな食卓ごめんだ。多様な栄養をバランスよく取りたい。日本の食料自給率(カロリーベース)は先進国最低の39%。おいしく食べることで農家や農地を育てたい。旅先で提供される新鮮な地元食材の料理はうれしく、地域も潤す。輸入に高い輸送費やエネルギーを使う現状を変えたい。
 ▲それなのに、農水省は食糧自給率の目標を50%から45%に引き下げた。「目標が現実的でないから」。財務省も農家への補助金が膨らむことを理由に引き下げを求めていた。自給率向上へ有効策を見いだせなかった過去の農政に対する反省は、そっちのけ。
 ▲代わりに生産額ベースの目標を引き上げ、高く売れる野菜や果樹に力を入れるという。規模を拡大して輸入を増やし「儲ける農業」へ。環太平洋連携協定(TPP)の行方次第で、逆に海外から安い農産物が押し寄せる恐れもあるのに。
 ▲日本の食を支えてきた農業従事者の平均年齢は70歳に迫る。後継者は育たず、農地の荒廃も進む。飽食の日本。その礎はもろい。]

生きがいに微妙さ

2015-03-24 | 日々
 【 精神的自立してこそ一人前 】 松山市 小倉 くめ (68 ・ 無職)

 ◇36歳で無職、無年金の障害者となった私は経済的自立に苦しみ続けた。この年まで生きてきて思うのは「本物の一人前の大人」とは身辺自立、精神的自立、経済的自立ができとる人ではないかということ。今の日本では身辺自立と経済的自立だけで一人前と思い込み、精神的自立ができんまま自分を一人前と思い込んどる人が少なくないと思う。
 ◇少年式の意味を次のように語る人がいる。「人生には2度の誕生日がある。1度目は母親から生まれた肉体的誕生。2度目は親への依存から抜け出る精神的な誕生で、皆さんの時期。この時期に志を立てることによって自分で自分を生むのだ」と。
 ◇若者から高齢者まで「生きがい」が感じられず、悩み続けているかのような今日の日本の病理はこの辺りにある気がする。2月4日の「少年の日」を祝日にし、制度の意義を国民がこぞって自覚する日とすべき時期のように思う。選挙権年齢が引き下げられることがあるならなおさらだ。]

                                    《 こだま 読者の広場 》 地方紙「投稿欄」より