Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

行ってきました・・・・釜石での災害ボランティア 1日目

2011-11-16 23:56:25 | Life
ということで、
岩手県釜石市に行ってまいりました。

ボランティアセンターに直接申し込んでも行けたんですが、
今回は、
3月20日から名古屋から現地入りしている任意団体の方たちの活動を
お手伝いすることにしました。

自分のバイトの関係でギリギリまで日程がはっきりしなかったので、
自由に動いている任意団体のほうが
臨機応変に対応してくれるのではないかと思ったからです。

12日土曜日の夜行に乗って、電車を乗り継ぎ、
晩秋の車窓に、はやる心を落ち着かせながら・・・


日曜の午前11時に釜石到着。


こちらは運休中の三陸鉄道釜石駅。
復興の狼煙のポスター貼ってありました。

ボラセンの活動だと、
朝9時のマッチングに間に合わなかったらその日の活動はないのですが、
任意団体さんとだったからその日の午後からの活動に参加できました。

さらに、
釜石のボラセンは月曜日定休で活動がないのですが、
これも任意団体だと、
多少活動は制限されますが何かはできるので、
彼らにお願いしてよかった点です。


ということで、
リーダーが駅まで迎えに来てくれて、メンバーと合流。

まずは、この日の午前まで活動してこれから帰るという2人とお別れ。
残ったのは、
名古屋人リーダー、
現地釜石人、
1週間滞在予定で何日か前に来たという東京在住の大学生、
1週間滞在予定、沖縄→東京池袋から釜石まで夜行バスでこの日の朝に到着したという大学生、
(沖縄からってすごいよね。)
そして私の5人。

まずは、
活動以外の時間に街を散策したときに撮った写真で状況をご紹介。

道路なんかはもうすっかり片付いて車もほぼ通常通り通れるのですが、
繁華街だったあたりでは、2階まで壊れて解体待ちの建物がまだまだ残っています。





解体の許可が取れている建物には赤旗が付いています。
中には旗に「解体時立会い希望。連絡先・・・・」と書いてあるものもあります。

解体中・・・




解体後・・・


別の日に撮った写真・・・・








もうすでに解体されて残骸も撤去されて家の土台だけが残ってるところもあるのですが、
結構な数のこんな風な解体待ち。

1枚目の写真のようにきれいに掃除されて解体待ちの建物もあるのですが、
3.11のまま時が止まったように
その建物の営みの痕跡や、どこからか波で運ばれてきて引っかかってとどまっている瓦礫や、
泥やヘドロやゴミやなんやかんやが取り残されたままの建物もたくさんあります。

繁華街のテナントビルなんかが結構そのままになっていることが多いような気がします。
自分の家じゃないから誰も手を付けないみたいなところあるんでしょうね。
それらが3.11のままの姿を晒してひと夏過ぎました。
海の泥がいろんなゴミを含み、
結構悪臭を放っていたようです。

なによりホテルなんかが立ち並ぶ街の中心地、
地名で行ったら大渡町、大町、青葉通り、只越町あたりが
そんな状態なのは、
これから復興していくために人を呼ぶことを考えたらマイナスです。

どうせ取り壊されるんだから、
瓦礫とか掃除する必要ないじゃん、
がしゃーっと壊して瓦礫もろとも運び出しちゃえば!
って考え方もあるんですが、
だって8か月も経ってこの有り様なんだよ?
いつ解体されるのさ、こんなにまだたくさん解体待ちあるのに。
この姿晒したまま、いつまで時を止めておくのさ?って考え方もあります。

ということで、
ボランティアさんたちがその誰も手を付けない放置プレーな部分を
お掃除して歩いているといった状況です。


で、
到着した日、土曜の午後は、
リーダーをはじめ、これまでの入れ代わり立ち代わりのメンバーが
約3週間かけてお掃除してきた、
青葉通りに面したドコモショップの泥だし総仕上げ。

これまでは1階部分に滞った瓦礫や泥の撤去をしてきたそうですが、
ヘドロとかが天井や2階までこびりついて結構臭くてひどいので、
高圧洗浄かけて最終泥出しというわけです。

お掃除していたら住民が通りかかって
「毎日ご苦労さんだねー。」
なんて他人事みたいなこと言って通り過ぎていきます。
「私今日からのお手伝いなんですけど、前はどんな感じだったんですかぁ?」
「そりゃーもう、こーんなところまで瓦礫が積まさってて、すごい悪臭でさぁ。」
「そうですかー。」
「いやーきれいになった。すごいね。」
「よかったですね。」
みたいな世間話をしながら、
ガッシガッシと泥を外に流していきます。

3時半頃、綺麗になったドコモショップにブルーシートで覆いをかけてこの日の作業終了。

ちょうど斜め向かいにあるホテルサンルート釜石に部屋を取ってあったので、
チェックイン。

サンルートも1階部分はまだ工事中で、
2階の宴会場とかがあるフロアが臨時のフロントになってました。
暖房も故障していて使えないとのことで覚悟していったのですが、
ちょうど数日前から使えるようになったとのこと。

向かいのベイサイドホテルも1階はまだ閉鎖。
テナントのローソンはやってましたが、
しょっちゅう停電してるようでした。
この界隈の交差点は信号もまだ復旧していなくて、
日中はお巡りさんが交通整理しています。

さて、シャワーを浴びて、街の散策に出かけました。

ホテル出てすぐのところ、大潮で冠水してました。


こんな看板もちらほら。

地盤沈下してるんでしょうね。

先に紹介した辺りを歩いて、駅のほうへ。


甲子(かっし)川



暗くなってきたからホテルに戻って待機。
6時頃、リーダーから電話かかってきてみんなでご飯食べに行きました。
一人で経済活動・・とも思ったんですが、
今日来て単独行動も感じ悪いし、日曜日は開いてる店あんまりないとのことだったので

大渡町の工藤精肉店中央ビル食堂部にて、
カツカレーいただきました。
ここのフツウ盛りは一般の大盛りなんで、
女子にはキビシイと心配されましたがペロリと平らげちゃったんでみんなビックリ

そのあと、
電気水道ガスなしの被災民家を借りて寝泊まりしている男子は銭湯へ。
私はひとりで経済活動・・・と思って、
ホテルに置いてあった「復興飲食店マップ」を握りしめ、
街灯のない街を懐中電灯片手にうろうろしてみましたが、
やはり開いている店なくて、
ホテル向かいのローソンにて酒購入して戻りました。
地酒の浜千鳥の小瓶を…と思いましたが、
「浜千鳥は明日どこか飲食店で絶対飲む!」と心に決めて、
この日はエビス買っちゃいました

1日目終了です。








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