クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

世界一快適なロードスター その1

2020-07-02 09:54:28 | セッティングレポート(SUSPENSIONDRIVE)
NA8Cロードスターを手に入れた後、年月と共に痛んでくる仕方ない箇所の修理が一段落して快調に走っています。
幌が破けていることを除いて。

せっかく大好きなロードスターを再々再度手に入れたことだし、飲み屋噺程度の目標ではあるものの、
世界一快適なロードスターの足を仕立ててみよう計画が進行中。

まあ世界中のロードスターと比較するわけではないので⋯

ロードスターの車体はそれなりにしっかりしているとはいえオープンボディーでは限界があります。

ポイントとなるのは、ガタブルの軽減と、サスペンションストロークをフルに生かした足の長〜い乗り心地です。

実のところロードスターの純正ストロークは乗用車並みに長いので、これを生かさない手はありません。

履いているタイヤ、メインスプリング、マウントブッシュ類の組み合わせから来る様々な振動を
どれだけなだめることができるか、ダンパーチューナーの見せどころです。
このくらいの減衰値でどうだ。

すると、ほらここの振動がうまく吸収できてないだろうとクルマが語りかけてきます。

じゃあもう少し減衰値を振ってみよう。これを繰り返していきます。

乗り心地だけを考えたクルマに仕立てたら、果たして操縦性安定性はどうなるのだろうか、を見届けてみたい気持ちもあります。

自動車関係の教科書に出てくる「乗り心地」と「操縦性安定性」は両立しない。

と疑いもなく語られている都市伝説の検証です。

さてこの乗り心地世界一ロードスターのチューニングをスタートさせたのは少し前で、
すでに快適ゾーンまで来ています(自己評価)。

代車で貸し出したり来社の折に何人か試乗してもらっても、誰一人操縦性のことで文句を言う人は⋯今のところいません。

のほほんと快適系の乗り心地です。

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2 コメント

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言い訳用語?? (くるまじい)
2020-07-13 19:20:56
自動車メーカーの研究開発陣の中に、「操縦安定性と乗り心地は、トレードオフの関係にある」とか、「4WD車のトラクション性能とコントロール性は、トレードオフの関係にある」とか、真顔で演説する方がいます。当方は、あなたは両立する努力をしてみようと考えないのですか?と、問いかけすると沈黙する方が、ほとんどです。当方より若いのに、「脳細胞が化石化」しているのかも知れませんね。
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書き込みありがとうございます (くにまさ)
2020-07-14 20:40:10
一つには自動車工学の教科書にそう書かれていることと、まとめがうまくいかなかったときの便利な言い訳として、それを読んだ殆どの関係者がポケットに隠し持っていることです。
真面目に勉強した人ほどこの言葉を鵜呑みにする傾向があるような⋯
実車に直面する日々の仕事でこんな言葉を知ったからと言って我々は使い道がありません。やってみるまでです。



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