クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

限界走行

2012-01-11 22:41:06 | ドライブレポート

自動車はタイヤのグリップを頼りに加速、減速、旋回を行い、道路上を移動している。
そのタイヤのグリップは、タイヤと相対している路面ミュー(都合)に支配されているから
コロコロ変わり上限がある。
上限を超えると、慣性力の働く方向を変えられなくなるし、変えるのに時間を要することに
なるから道から外れる。
運悪く他車とか人がいれば不幸な事態が起きる。
タイヤグリップの上限を大きく超えないようになぞって走らせるのがサーキット走行または
限界走行と言うことができる。
一瞬でも上限を超えればスピンしたり、コースアウトといったことが起きる。
サーキットだから試せる限界走行だが、天下の公道ではなく、クローズドされた場所だから
許されることだ。
何かあっても責任を問われることはなく、物を壊した時に呼び出される!?くらいだ。

じゃあ、サーキット以外では限界走行はないのか?
身近なところで、シーズンによっては誰でも遭遇しそうな場面の雪道走行を考えてみよう。
タイヤの空転はすぐ起きるし、ABSの介入もしょっちゅう。
これはタイヤグリップを使い切って走らせている状態だ。
サーキット走行に比べれば、速度も発生するGも低いが、タイヤのグリップ限界を超えない運転の
組み立てが必要なことは確かだ。
それと、雪道は公道。
対向車あり!人あり!社会的責任あり!
更に限界走行と言えるのが、重心の高い車両、重量車両トレーラーなどを走らせた場合だ。
タイヤのグリップ限界を超えなくとも、重心の高い車は横転する可能性があり、
重量車はすぐに止まらなかったりするから、速度の管理がいい加減だったり
不用意なハンドル操作は命取り。
これはつまり、限界走行と言える。

いつどんな時に何が起きるのかを熟知した上で、常に安全なスピードを確保することが
限界走行の対処と言えるのだが、大型トラック、重機、トレーラーなど重量級の車両の
ドライバーの心構えやいかに・・・と、数日前のトレーラー横転事故を見て思った。
冗談じゃなく、これらの車の前を走ったり横に並ぶのはやめましょう。
あんなのにのしかかられたら、シートベルトもエアバックも、やわなボデーも
まったく役に立ちません。クシャッ!ですよ。



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