クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

検証 バランススロットル 24

2010-03-21 16:18:52 | バランススロットル
栃木県にある「丸和オートランド那須」という、常設のダートトライアル場をご存知だろうか?
(私もたくさん走りました。)
ここで昔、貴重な(大笑いの)体験をしたことがある。
当時かなり有名な「全日本○○○ドライバー」の同乗走行をさせてもらったのだが、
丸和オートランドは(現在のランサー・インプレッサなら)直線スピードは160㎞/h以上が出るし、
コーナーもそれなりにアベレージは高い。
1300ccのFF車でも、多分120㎞/h以上は出ていたと思われる。
ところがその時のドライバー氏の運転スタイルは、スタートしてシフトアップし、
2速だか3速ギヤのまま、アクセル全開。
一度もブレーキを踏まず、アクセルも一瞬たりとも戻さず、ハンドルをグリグリ回すだけでゴールしたのだ。
コーナーにさしかかってもアクセルは全開のままコーナーに飛び込み、ハンドルを切り込んで曲げる。
曲がらなければ、更に切り込む。
アクセル全開のままだから、舵角はほぼロック近くまで切り込んだ。
どっアンダーステアー状態。
直線にさしかかったら、ハンドルを戻す。これを繰り返して走らせていた。
ゴール後、私はあっけにとられて、失礼だったが笑いしか出てこなかった。
直ぐには説明の言葉が見つからず、「じゃ、次に私が運転を」と、ハンドルを握った。
彼は助手席で、気になるタイムを計測。
コーナー進入はブレーキを掛けて、いつも通り減速。
切り過ぎない舵角でコーナーを回り、直線は全開。
平和な走りでゴールすると、当人よりも秒単位で速い!
助手席でコーナー進入時の減速Gを「遅い!」と感じていたらしく、タイムを見て本人はビックリ。
なんでぇ~?え~?どぉしてぇ~?が始まった。
コーナーは突っ込んだもの勝ち。
アクセル全開がエライ。
ブレーキは踏まない方が速い。・・・を絵に描いたようなドライビングを見て、
「これは貴重な体験だ。」と、一瞬思った事を思い出した。

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5 コメント

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Unknown (Unknown)
2010-03-21 22:46:43
ハンドルだけとは…汗。

にわかに信じがたい話です。

岬もゾウの鼻も、ヘの字(鈴鹿で言えば130R)も、
ですよね?

ゾウの鼻から岬へと走るなら、鈴鹿の1コーナーからS字のレイアウトにかなり近いはずですし。

タイヤのアドヒージョン、ヒステリシス・ロス、凝集性など、お構いなしでタイヤ任せの運転???
返信する
Unknown (RICHARD)
2010-03-21 22:47:08
ハンドルだけとは…汗。

にわかに信じがたい話です。

岬もゾウの鼻も、ヘの字(鈴鹿で言えば130R)も、
ですよね?

ゾウの鼻から岬へと走るなら、鈴鹿の1コーナーからS字のレイアウトにかなり近いはずですし。

タイヤのアドヒージョン、ヒステリシス・ロス、凝集性など、お構いなしでタイヤ任せの運転???
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Unknown (練習生@町田)
2010-03-22 10:51:58
昨日は貴重なお話どうもありがとうございました。

アクセル全開でハンドルだけ曲がる!
場所やスピードレンジは違えど、気が付かずにそういう運転をわたしもしていた?可能性はあり。(汗)

TVゲームの世界ではありえても、リアルワールドではやっちゃいけないことがわかり始めました。
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Unknown (ちっこいおっさん)
2010-03-22 23:02:39
師匠である
杉尾氏にも
同じ事を
教えてもらった事が
あります。
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各位 さま (くにまさ)
2010-03-25 18:31:57
けっして大げさに話した訳ではありません、ノーブレーキ、アクセルベタ踏みも本当です。
これも一つの走らせ方、参考にすべきところも無くはありませんが、しかしタイムが遅い上に、フロントタイヤがアットいう間に無くなってしまいます。
その時のドライバーに何とコメントして良いのか言葉を探しましたが、私の方がエーとアーとウーンで終わりました。
気合だ、根性だ、度胸だは、やっぱりホドホドにしたいものです。
それと、杉尾氏に教わったのは、根性走り?
それとも、「それはやってはいけない」のどっちですか?
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