トラックエンジニアをやっていた時のこと。
1日のテスト走行を終え、ガレージの片づけを行う時間帯で、
チームのもう一台のマシンのスタッフがなんとなくワサワサしています。
様子を尋ねると、走行後のチェックで左リヤダンパーのスプリングシートが緩んで外れていることに気がついた⋯
単純にスプリングシートのロックが甘かっただけで、他の部分は正常。
問題はどの走行時間帯でこうなったのかです。
1日分のテストデーターがゴミ箱行きか、ここまではちゃんと走れていたと遡れるのか、
その判断ができず、ドライバーもトラックエンジニアもチームスタッフも頭を抱えている様子。
左後ろの車高が見た目でも分かるほど下がったままです。
ポールポジション獲得も、優勝経験もあるドライバーなので、ドライバーの技量を疑う必要はありません。
レーシングカーはまずコーナーウエイトを合わせないと⋯云々の話からすると、
卒倒しそうな程の狂いが生じたまま走っていたのに、テスト走行終了のチェッカーを受けるまで
ドライバーはコース上にとどまり、自分でピットに戻ってくるほどの異常を感じ取れなかったことになります。
この時の経験以来、サスペンションセッティングの要素とまとめについて、
気楽に考えればいいことと、外してはいけないことの整理がしやすくなりました。
肩を揉みほぐされた気分と言えばいいんでしょうか。
最近預かったストローク100mmのダンパーに、バネストローク59mmが組み合わせされていても、
この状態でサーキットアタックのタイムが出る(良いタイム)ことに、今更驚きません。
えっ!こんなんで平気なんだ状態のサスペンションチューニングのサンプルは数知れず⋯
結局のところクルマを乗りこなす"人"の能力に改めて驚く日々が続きます。
1日のテスト走行を終え、ガレージの片づけを行う時間帯で、
チームのもう一台のマシンのスタッフがなんとなくワサワサしています。
様子を尋ねると、走行後のチェックで左リヤダンパーのスプリングシートが緩んで外れていることに気がついた⋯
単純にスプリングシートのロックが甘かっただけで、他の部分は正常。
問題はどの走行時間帯でこうなったのかです。
1日分のテストデーターがゴミ箱行きか、ここまではちゃんと走れていたと遡れるのか、
その判断ができず、ドライバーもトラックエンジニアもチームスタッフも頭を抱えている様子。
左後ろの車高が見た目でも分かるほど下がったままです。
ポールポジション獲得も、優勝経験もあるドライバーなので、ドライバーの技量を疑う必要はありません。
レーシングカーはまずコーナーウエイトを合わせないと⋯云々の話からすると、
卒倒しそうな程の狂いが生じたまま走っていたのに、テスト走行終了のチェッカーを受けるまで
ドライバーはコース上にとどまり、自分でピットに戻ってくるほどの異常を感じ取れなかったことになります。
この時の経験以来、サスペンションセッティングの要素とまとめについて、
気楽に考えればいいことと、外してはいけないことの整理がしやすくなりました。
肩を揉みほぐされた気分と言えばいいんでしょうか。
最近預かったストローク100mmのダンパーに、バネストローク59mmが組み合わせされていても、
この状態でサーキットアタックのタイムが出る(良いタイム)ことに、今更驚きません。
えっ!こんなんで平気なんだ状態のサスペンションチューニングのサンプルは数知れず⋯
結局のところクルマを乗りこなす"人"の能力に改めて驚く日々が続きます。
多少おかしな所があっても乗りこなせるのは人の凄い能力だと思いますが、国政さん達のようにそのおかしな所にすぐに気付ける能力というのはどうやったら得られるのでしょうか? 羨ましい…
あとは記憶している経験をどう生かせるかでしょう。