クルマのサスペンションと長いお付き合い

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クルマのサスペンション その2

2023-01-19 13:59:27 | セッティングレポート(SUSPENSIONDRIVE)
ハンドル操作をすると"関連縣架"はどう動くか、どう動くのがいいのか。

クルマをロールさせてみます。

例えば左コーナーに入っていけば左前輪のサスペンションが伸び上がり、右前輪のサスペンションが縮みます。

この時の内輪側の伸び上がり量と外輪側の縮み量は同量です。
内輪側が10mm伸び上がれば外輪側は10mm縮むと言った具合。

・リヤサスペンションの話はひとまず置いておきます。

止まっているクルマの中で左側の席に座っていた人が右側の席に移っても、荷重移動の影響を確かめられます。
(車高を測定してくれるお手伝いが必要ですが)

横Gが掛かっていなくても同じです。

荷重移動が起きても、その荷重がどこかにいってしまったり、新たに加わったりする訳ではなく、
四輪の荷重の合計値は常に同じです。

たとえば一輪の接地荷重がゼロになったとしたら三輪で荷重を受け持ち、三輪の合計荷重は元の荷重と同じです。

左右輪が同量伸び縮みするのは、サスペンションが伸び切るとかバンプラバーが
強く押しつぶされ始める前までの動きです。

伸び縮みが同じ量なので、シーソーの動きに置き換えれば支点が車体の真ん中(トレッドの中央)あたりにあって
ロール運動を"開始"していると想定できます。

但し、ここまでの話はダンパーの減衰値を考慮しない、バネのみでロールさせた時の動きです。

つづく⋯