クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

浅間火山耐久レース 2017 最終戦

2017-11-14 13:44:27 | イベントレポート
2017年の最終戦が12日にありました。
我がチームはロワーアームの破損などあったものの完走。
クラス優勝とシリーズチャンピオンも。

振り返れば、今年もレース中にいろんなトラブルが起きました。

一つには、市販状態のままのショックアブソーバだと五時間持たないというのがこれまで走らせてきた結論。
他チームのトラブルを見てもショックアブソーバに起因するものが大半です。

ショックアブソーバのダンピング機能が失われると、でこぼこを通過するたびに底付きとフルリバウンド(伸びきり)を繰り返し、
その度にボディーなりサスペンションの構成パーツが過度な衝撃を受けます。

するとロワーアームのボールジョイントのピンが折れたり、
ストラットの取り付けボルトが緩む→ボルトの脱落→ストラットが外れる→ドライブシャフトが抜ける。

ストラットタワーが根こそぎスポット剥がれを起こしてリタイヤとか、トップマウントが突き抜けて⋯⋯などなど軽四輪には過酷な状況になります。

そこで別タンク式と呼ばれるリザーバータンクをショックアブソーバの外に持つタイプに改造。
キャビテーション対策と油量を増やすことで温度上昇も抑えられます。
(改造後は市販品に対して3.5倍のオイル容量になっています)

これで、キャビテーションの心配が無くなって5時間の走行に耐えられるようになりました。

もちろんビビオの丈夫なボディーがあっての話ですが⋯