シネマと虎とグルメたち

犬童一心監督作品に「ジョゼと虎と魚たち」があった。オイラは「観た映画が面白くて、美味いもの食って阪神が快勝」を望んでる。

華麗なる一族

2007年03月11日 | 映画
テレビドラマで「華麗なる一族」をやっているので、ビデオで撮り溜めしてあった1974年の映画版を見た。
山本薩夫監督の手になる3時間半に及ぶ大作だ。
これは同じ年にテレビドラマ化されているので、テレビドラマ化は今回で2回目となる。
今回のはどうも軽い気がするのだ。
主なキャスティングを放映中、映画版、74年テレビ版と比較してみよう。

(万俵大介)・・・北大路欣也 * 佐分利信 * 山村聰
(万俵鉄平)・・・木村拓哉  * 仲代達矢 * 加山雄三
(万俵寧子)・・・原田美枝子 * 月丘夢路 * 久我美子
(高須相子)・・・鈴木京香  * 京マチ子 * 小川真由美
(万俵銀平)・・・山本耕史  * 目黒祐樹 * 林隆三
(三雲祥一)・・・柳葉敏郎  * 二谷英明 * 池部良
(万俵早苗)・・・長谷川京子 * 山本陽子 * 柏木由紀子
(美馬中)・・・・仲村トオル * 田宮二郎 * 佐藤慶
(美馬一子)・・・吹石一恵  * 香川京子 * 三ツ矢歌子

出演者の年齢が主演の木村拓哉に合わせた格好で、3作品の中では一番若い構成だ。
それが重厚感を欠いている原因の一つでもあると思う。
柳葉敏郎の三雲頭取はどう見ても若すぎる。
今回万俵大介役の北大路欣也が映画版では二女・一子の恋人役(一之瀬四々彦)で出ているので、時代を感じる。
また今回は原作どおり、稲森いずみが鶴田芙佐子役で出ているが、映画はこの役目を三雲の娘として大空真弓にさせていた。
ボクは女将が先代の愛人だった設定より、映画版の設定の方が好きだな。

テレビで高視聴率を取っているのでTVドラマ大ヒット放映記念として、3/31から高槻松竹セントラルで74年の「華麗なる一族」が特別上映されることになった。
映画のラストはなかなか良かった。
無力な妻を演じた月丘夢路の変身振りに女の恐ろしさを感じたのは今も変わりはなかった。
山崎豊子さんの原作になる本作のモデルは神戸銀行と太陽銀行。
現実は太陽神戸銀行となり、太陽神戸三井銀行、さくら銀行、三井住友銀行となっていく。
阪神特殊鋼は山陽特殊製鋼がモデルといわれている。
それにしても、「華麗なる一族」も「沈まぬ太陽」もひどい会社がモデルだなあ・・・。

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