羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

残りの人生を生き抜く

2013年02月21日 | Weblog
カーブスから帰ってパンをかじりながらテレビをつけたら
村上龍さんがでていた。途中からだったが近著「55歳からのハローライフ」に
ついて話していたようだ。
村上さんの「13歳のハローワーク」はかつて良いタイミングで読んだ。
今回の本も多少気になってはいた。積極的に読みたい!というほどでは
なかったけど、今日村上さんが「残りの人生をどう生き抜いていくか」と言った言葉には
ピッタリ!と当てはまる心象がありやっぱりいずれ読んでみようと思う。

何しろいま図書館が臨時休館中で面白くない。
南木桂士さんの自選エッセイ集「猫の領分」を読み終わったら読む本がなくなった。

今夜はツタヤお試し期間で無料レンタルしておいたDVD「レオニー」を観た。
実は、認知症の女性をテーマにした映画を(確か50代で手がけた)監督松井久子さんの
講演と、三作目作品「レオニー」上映会が、
先日あって三鷹芸術センターまで行ったのだけれど満席で入れなかった。

松井久子さんという監督は60代を生き抜いているバイタリテイあふれる女性だと思う。

レオニー・ギルモアは有名な彫刻家イサム・ノグチ氏の母。映画は約100年位前から始まる。
「平凡はつまらないのよ」と小さく微笑むレオニーはある日編集者として、
ニューヨークで詩人、野口米次郎と出会う。
やがて愛し合うようになる二人だが、レオニーは未婚のままイサムを産み育てることになる。

彼を慕って日本に来たが彼には正妻がいたのだ。
それでもレオニーは意志をつよくもって生きた。彼女の生き方と松井監督の「熱意」が
じんわりと伝わってくる映画だった。