羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

りぼんちゃん

2013年02月14日 | Weblog
先日、母の米寿のお祝いをした。
吉祥寺離れ「田舎」(でんじゃ)という一軒家で、ささやかな祝いの席に家族が集まった。
母はとても嬉しそうで食事もしっかりと全部食べてくれた。
プレゼントにはいろいろ考えた結果「おしゃべりワンちゃん」に。
前足を握るとお話をしてくれる。
ひとの気配でくんくん、わんわんといろいろ鳴く。
時間も教えてくれれば歌も歌ってくれる、大活躍だ。
設定するときに呼びかけに応じるための名前が必要だったので、
見た目ですぐわかるように「りぼんちゃん」で登録した。
登録後、母のところへ行くまでスイッチを切っておいて当日オンにして
「りぼんちゃん」と話しかけてみたら「待ってたよ♪」と返事をした。

当日はみんなでやたらと話しかけた。
母も気に入ってくれた。
                 
楽しい一日が終わり、ホームに車が到着すると、
母はひざ掛けをおくるみにしてしっかりと犬を胸に抱いていた。

犬や猫にはまったく関心がなくむしろ「大嫌い」だった母。
その反動のように動物が大好きになったわたし。
そして母を「猫大好き」に変身させたのはいうまでもなく駿だった。
もう母に「キライ」なものなんてないのかもしれない。
すべてをやさしくおっとりと受け入れてくれるようだ。