羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

ラデイッシュ

2013年02月17日 | Weblog
そろそろまた働こうと思う。
母もホームでの暮らしに慣れてきたようだし、
いくらなんでもこのままでは暮らしていけない。

古本屋の店番をむかしのように多くできればいいけれど、
それはもう望めないだろう。
経営不振状態になってからはメインの仕事を他に探し、
本屋へは月に数日「ただいま」という感じで続けている。

いろんな仕事をしてきたけれど、
あまりに頭痛がひどかったのでフルタイムで働く自信はどうしても
持てなかった。
パートやバイトでも頭痛薬を飲み続けながらの日々だった。
薬をのんでも改善しないときは何度もあった。
夕方の込み合うスーパーで重いアタマで献立を考えながら、
周りの人たちを根拠もなく羨ましいと思った時がある。
こどもが病気であることや家計がいつも苦しいこと、、、。
それは普段考えないようにしていたから、
アタマが痛い夕方のスーパーに「どん」とやってきたりした。

そんなことを白い履歴書を見ながら思い出していた。
小皿にはラデイッシュのマリネ。
赤くて小さくて可愛らしい。
卒業生さんの一人が先日、遠くから母に会いに来てくれた。
遠くから来てくれるだけでも有り難いのに、
彼女(わたしと同い年)は両手にたくさんの荷物。
自分の畑で収穫した白菜の漬物。ことこと小豆を煮込んで作ったおはぎ。
農協で求めたお茶やお菓子、かわいいタオル。
そしてラデイッシュ。