羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

今年読んだ本

2012年12月28日 | Weblog
毎年、「今年読んだ本」を記録しておこうかなと思いつつ実現しない。
「読書記録」、自分の子どもたちにはノートを与えてキリのいいところで
シールを貼ってあげたりしてたけど。

今年は図書館に行く機会が多かった。
いつものように長女から借りたり、面白いよと教えてもらって読んだ本もある。

新聞の書評に手塚正巳さんの「警備員日記」があったときはすぐ買いに行った。
手塚さんはわたしが辞めた職場にいらした警備員の一人だったけれど、
何だか「ただものじゃない」オーラがあってカッコよかった。
口数も少なく礼儀正しく、休憩時間には静かに本を読んでいて、
帰るときはキャップを目深にかぶってディバッグを片側だけかけて軽く会釈して、
さっと帰って行った。
手塚さんが現役の作家で、かつては映画監督でもあったことを教えてくれたのは、
同じ警備会社で以前から来ていたベテランさんだった。

わたしがその職場を辞める前に手塚さんも辞めていたけれど執筆活動をされていることは
ベテランさんから聞いていた。
「警備員日記」はフィクションながら「!」と思えるエピソードもあり、
くすっと笑えるところもあって面白く読んだ。
「謙虚な人ほどすごいのだ」と何となく再認識した。


今年読んだ本、、、のうち今思い出せる本。
「空也上人がいた」山田太一「シズコさん」佐野洋子「70歳死亡法案、可決」垣谷美雨
「炎情」工藤美代子「モンスター」百田尚樹「みんな邪魔」真梨幸子
「ひさしぶりにさようなら」大道珠貴
「母が重くてたまらない」信田さよ子
「彼の女たち」江國香織・角田光代・井上荒野」「すべて真夜中の恋人たち」川上未映子」
「不可能」松浦寿輝「ふがいない僕は空を見た」窪美澄「高く手を振る日」黒井千次
「人質の朗読会」小川洋子 「K」三木卓
「サラダ好きのライオン」「おおきなかぶ、むずかしいアボカド」ともに村上春樹
「普通じゃない」原田マハ・・・

いま思い出せたのがこんな感じ。
殆どが図書館の本で、予約して順番を待ってる本も水村美苗さんの新刊を筆頭に数冊ある。


そして今は、「掏摸」(すり)中村文則「かわいそうだね?」綿谷りさ
「女ともだち」真梨幸子そして「チェーホフ短編集」を借りてある。

こうしてブログを利用して読書記録をつけるのもいいかもしれない、とふと思った。
感想はなし。ただの羅列。気まぐれの収集癖がある人みたいに。あくまでも無意味に。