羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

化け猫じゃないよ

2012年12月19日 | Weblog
ようやく部屋の片づけを始めた。
とても「大掃除」まではいかない。あまりに普段片付けていないので、
目に付いた(目に余る)箇所をちょこちょこ整理するだけだ。
その中から出てきたのが駿のこの写真。



駿は電話に乗るのが好きだった。
電話がなると素早くカウンターに駆け上りあっという間に座ってしまう。
もちろん駆け上るときにプッシュを踏むので電話は切れる。
この写真だとよく見えないが「ふっナニカ文句でも?」という表情で
薄目を開いて上から目線である。
電話がくると駿に先をこされるので猫より先に受話器をとろうと思うのだが、
たぷたぷお腹の太めの駿でも案外身軽にカウンターに上ってほぼ無理やり
そのデカめなからだを電話機の上でまとめてしまう。

さらに、あまり電話が鳴らないと退屈なのか、
プッシュボタンを踏みつけて鎮座していることもあった。
わたしと娘がのんびりテレビなどみていると背後で「ピ・ポ・パ」と音がして
「あ~、また駿がどこかに電話しちゃったー」という事も何度かあった。

その駿ももういない。
この写真は後ろのネコの影と「ふっ」の苦い表情がコワイ、と家人には不評だった。
可愛く撮れてる駿もいいけどこの「化け猫みたい」とおそれられた写真も懐かしい。