羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

中島みゆきさん

2005年07月16日 | Weblog
好きな歌手を1人あげるとしたら、やっぱり彼女。
その歌詞が好きです。

『君を映す鏡の中 君を誉める歌はなくても
僕は誉める 君の知らぬ君についていくつでも

あのささやかな人生を良くは言わぬ人もあるだろう
あのささやかな人生を無駄となじる人もあるだろう
でも僕は誉める 君の知らぬ君についていくつでも

瞬きひとつのあいだの一生
僕たちはみんな一瞬の星
瞬きもせずに
息をすることさえ惜しむかのように求めあう』

【瞬きもせず】という歌です。

この歌を聴くたび、わたしは恋人のことを思うのです。
ひとはそれぞれにいろんなことがあり、失敗もしたし試行錯誤もして来た、
そして中年、と呼ばれる年齢にまでなってなお、漠然とした不安を
抱えているとき。
そんな自分の存在を、まるごと受け入れようとしてくれる人に出会えたら、、。
「そのままでいいよ」と言ってくれる人に出会えたら、、。
その安心感は、想像以上のものでした。

そのひとを想い、そのひとからの想いも感じることができる。
わたしは、この年齢になって初めての発見のように
少し驚きながらも、静かな喜びに、満たされていました。