goo blog サービス終了のお知らせ 

まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

石川国体開催記念弓道大会

2017-08-29 | 弓道

立山から下りた翌日、先輩の車に乗り合わせて、金沢での「石川国体開催記念弓道大会」へ出かける。

久々の土日休日を、満喫する。試合も県体以来であることと、土曜、日曜も勤務があるので、殆ど出ていないので的中は期待していないものの、県体をピークにビクがひどくなったのを、先日から稽古の中で、これかもと思ったことを今日は実行しようと思った。何かをするのではなく、何もしないで力を抜くこと。

相変わらず的中はなかったが、ビクはこなかった。なるほど、バンバンに力が入っていたのだった。そういうことを、毎回忘れている自分が情けない。たぶん、継続的に稽古をして、試合にも出ていると身に着くのかもしれない。時折、稽古は裏切らないっていうけど、ほんとに裏切らない?と、疑いたくなるほど稽古をしていないね。 

久しぶりにR先生に会い、山登りは10㎝でも足を前へ出せば頂上へ着くけれど、弓道は少し登ったかと思うと、ざざざ・・と、斜面を滑り落ちる気がする。と、ぼやくわたしに、「目標の山を登るためには、一旦下りてから登らなくてはいかんやろ。」の言葉。あぁ、七段の先生は含蓄があるわ。だが、わたしは谷へ下りて遭難しているんだろうか。あるいは、登るべき山を間違えているのか。登りたい山と登れる山は違うというように、高望みをしているのか。何はともあれ、研鑽あるのみだけれど。

それにしても、会社の弓道部の先輩であったK先生はすごかった。矢渡をして、個人優勝もして、納射をされた。何と言っても、14連中はすごい。優勝戦では国体選手と闘っての優勝。

淡々と引いていること、どこにも力みがないこと、矢がすうっと的に吸い込まれていく。

帰りがけにO子さんが、「あら、マコちゃん出とったん?」「出てたけど、出てないような・・」


下山

2017-08-29 | 山歩き

kenを無事下ろすために「ばぁばがすごくつらいから、お兄ちゃんらが速くても、ゆっくり下りてや。そして、危ないとこを教えてね。」と、言うと「わかった!」と、言って下り始めた。「ばぁば、この石動くし、気をつけて。」「ありがと。」「こっちの岩を持って下りたらいいよ。」「ありがと。上手やね。」ずっと、その調子でしゃべりっぱなしだった。

後ろの人が「優しいお子さんですね。」「はい。孫なんです。」と、言うと「えっ、おかあさんかと思いました。」と、言うので振り向けなかった。と、まあそれは余分な話で、kenは、腰を落として両手をついて、上手に下りてくれたので、褒めるたびに張り切って、わたしを気遣ってくれる。

ようやく、難所を切り抜けて予定通りの時間で歩きながら、雪渓にかかった。登りの時よりもつるつるになっていた。娘たちが蟹のように横向きに少しずつ歩きながら「滑るし気をつけて。」と、言われたがkenが転んだ。あっ!と、思った瞬間、わたしも転び、後ろの人も転んでいた。

帰るのがもったいない。よい景色といい空気。

kenは、「立山、3003mの山へ登ったって友達に言おうっと。」「何県にあるか知っとる?」「うーん。能登県。」と、言うのでお兄ちゃんが「ヒントは北陸三県のひとつや。」と、言う。母親が「余計分からんわ。」と、笑っていた。

チングルマの花が終わった後。(稚児車)

後で調べたら、ゼッケンの人たちは「立山登山マラニック」と、いう催しをしていたのだった。何でも富山湾の海抜0mから、立山雄山山頂3003mを目指すのだそうだ。その人たちに混ざってしまった。

山はゆっくり、景色を観て登りたいものだ。その人たちの要項に、「登山者の邪魔をしないこと。」と、あった。遠慮して道を開けては登っていたわたしたち。孫たちにも「邪魔をしたらいかんよ。」と、言いながら除けるようにしていた。普通に登っていてもよかったのだ。と、言っても普通に遅いわたしなのでお先にどうぞで良いのだけど。

kenに「小さいのによく頑張ったね。えらい。えらい。」と、言うと「ばぁばも、年寄りなのによく頑張ったね。」だと。

翌日、娘は筋肉痛になったらしい。「おかあさんはどうか?」と、言うので、全然大丈夫というと、「年寄りは後で出るのだね。」と・・。山に登り初めて、低山も白山も、筋肉痛も膝痛もないのである。膝が笑うというのもない。きっと、足が太いからだろう。それとも、筋肉痛というのは筋肉が痛いので、わたしには筋肉がなくて、骨に直接脂肪がついているだけだったりして。

 

 

 

 

 


立山 雄山に立つ

2017-08-29 | 山歩き

しばらく休んでいると落ち着いてきた。横にもはぁはぁ言ってる女性がいて「こっちのほう、やばいですね。」と、言うので「あっちへ行きましょう。」と、促して、そこから這い出した。すると、目と鼻の先に雄山の建物が見える。下りてくる人に「後、どのくらいですか?」と、尋ねると、「もう5分くらいですよ。頑張って。」と、言われた。よっしゃあ!

雄山には人がいっぱい。ゼッケンの人達が記録係のような人たちと喜びあっている脇を抜ける。娘たちはどこ?と、見ると目の前に来てくれて、「電話したんや。おかあさん、もう少しやって言おうとして。」きっと、必死で登っていて気付かなかったのだ。しかし、3000mのとこで、ケータイが通じるという凄さ。

足元に初めて花を見つけた。イワツメクサ。

イワギキョウ 岩のガレガレのところに咲いている。

良かったね。みんな頂上に登れて。娘が祈祷の申し込みをさっさと済ませたので、鳥居をくぐって神社へ登るが結構怖い。ふっと風に吹かれたら落ちそうな所である。

祈祷をしてもらいながら、改めてしみじみ感動した。30年ぶりに登って殿を思う。荷物が重かったのは、もしや背中に貼りついて一緒に登っていたんでは?

2時間半かかってしまった。もたもたしていられない。13時20分に下り始める。2時間で下りてもぎりぎりだ。実はわたしは下りるのは平気で、膝も笑わないし、息も上がらない。下るのだから当然と言えば当然かもしれないが、速足でも大丈夫だが、問題は3年生のkenを、無事に下ろすことにある。鞍掛山で、とんとん下りて、2回転したことがある。走るなと言っても「止まらんしー。」と、言って言うことを聞かなかった。立山では、ケガをしないように言って聞かせたが、母親とお兄ちゃんがスタスタ下りるので、ついて行こうとする。

景色を眺める暇もなく、不安な気持ちで下り始める。

 


立山登山 雄山を目指して

2017-08-29 | 山歩き

登山開始。30年前に同じ景色を目指したのだ。頂上の雄山が認識できる。バスは15時50分に出発するので、5時間半の時間が与えられたが、歩き出すまでに登山届、記念撮影、見知らぬ親切そうな人がシャッターを押してあげますと言ってカメラを渡してしまって、時間が取られた。商売だったのだ。買わなければいいのだが、自分のカメラで撮ってもらう前に、その人のカメラで撮るので時間がかかった。早い!歩き出したら追いかけてきた。大判の写真が出来上がっていたが、断って歩き出す。

最高の天気に恵まれた。この景色を観るだけでも来た甲斐があったというもの。

一の越にたどり着くと、強風のため寒くなりレインウエアが役に立つ。強風を防ぐだけで結構温かい。かと言って、歩き出すと暑くなる。バス会社からもらった芝寿司の弁当を少し食べて、すぐに岩場へ向かう。ここまで予定通り1時間。この上は、2時間の予定だが、わたしの体力がないので、2時間半の予定で、下りは2時間の予定で余裕をみて5時間半に間に合うだろうと思っていた。

しかし、立っているだけでもよろけるような風で、ここで登るのを止めようかと声をかけるが、娘もkouも、登り始める。周りのたくさんの人たちも、何の疑問も持たずに進んでいく様子。怖いなあと思うのはわたしだけ?コンタクトの眼にゴミが入った。サングラスをすれば良かったが遅い。この急登のガレガレの岩のところで、ザックを開けるわけにはいかない。

荷物が重い。孫のために熱い湯を入れた水筒と、ジュースを持ってきたのだが、ゆっくりする時間はない。こんなところを、30年前に1年生の女の子を登らせたわたし達って無謀だが、彼女たちは登ったのだ。

ゼッケンをつけた人たちが登ってくる。遠慮して先に行ってもらうが、次々に来るので、このままではなかなか進まない。少しずつ岩を這うように登るので、立って登るより少し楽である。それでも息があがる。孫と娘が先に行ってしまい、わたしは人をよけていたら、大きな岩の方へよっていって、心拍数が上がって来て、大風が吹いて息が続かなくなり、このままでは死んでしまうと思った。みんなとは違うルートを登っていた。大岩の陰に腰掛け、娘に電話すると通じた。「上まで行けないから、途中で待ってる。」と、訴えた。そもそも、「一番遅い人を待って、みんなで登ることと。」言ったが、一の越でトイレをしなかったkouが、早く登りたいというので先に行かせたのだが、やはり、ばらばらになるのは良くない。何としても追いかけたいが、今までの登山の中で一番きつい状況になった。

思いのほか、子ども達は身軽で速いのである。おまけに、彼らは水泳教室に通っている。マラソンは得意なのだ。高山でもへっちゃらなのに違いない。

ばぁばが連れてってあげる。と、言うのは、バス代を払ってあげるということを言うので、山で先導するどころか、追いつけないつらさ。一の越を見下ろすと目まいがしそうだ。この岩陰で待つか。