待ちに待った立山登山の日が来た。何日も前から天気は不安定で雨が続いてたし、立山は土曜は登山に不向きになっていた。子供たちに必需品のレインウエアが役に立つことは、本意ではない。
朝5時に家を出るので、朝食はバスの中で食べるため前日にサンドイッチを作る。しかし、kenがパンを好まないので炊き込みご飯も作った。4時前に起きる。仕事の日は目が覚めないが、遊びに行く日はなんで元気なのか。何と!!5時に家を出るときに、夜明けの空がピーカンになるのを予告するように明るい。
孫たちは山が好きなようで、立山は3015mで、日本では3000m以上の山は21あるうちのひとつだということを説明すると、「鞍掛山より高いんか?」と、ken。「6倍あるよ。白山より高いし。」「スゲ―。オレじまんしよ。」室堂までバスで上がるから、2450mから登るのだというと、kenは「オレは下から登りたい。」と、言う。母親はさらりと「ご自由に。」と、言っている。
バスが弥陀ヶ原あたりを通るとき、給水所のようなテントがあって、ゼッケンをつけたランナーたちがいた。このところトレランというのが流行っているので、それだろうかと思った。
さて、この登山には娘家族を誘ったが、盆前に娘婿がぎっくり腰になってしまって行けなくなった。彼は毎年のように白山に登っているので、大いに頼りにしていただけに残念だった。活発な男の子を娘とわたしが責任をもって連れて行くには、いささか不安がある。
バスから降りるときに、ストックを忘れた。体力をカバーしてくれるストックは必需品だ。バスに一番に乗ったために、荷物が後から金沢から乗る人たちの荷物で押されて、ザックはバスのトランクの反対側に行ってしまい、ストックと離れてしまっていた。ザックと一緒に置いてあったので心配していなかった。いつも車で行くので団体の時のトラブルや配慮に欠けていた。しかし、雄山に登るときはストックは邪魔になるので結果よかった。
山の先輩に、夏休みの立山は富山の小学生が登るので、一緒になると雄山は渋滞して下りられなくなるので、バスの時間を考慮して戻るように言われた。先輩は、子どもを連れて行くなら、安全な浄土山を勧めてくれた。
しかし、子ども達は立山の頂上に行きたいというし、娘は30年前に登った時に帰りにダウンして、父親の背中におぶさって下りたので、今回はリベンジしたいという。室堂から出口に向かう階段の途中で「登山届」を出すとき、娘がさっさとコースを「雄山」と、書いていた。
前から、蟻の行列のように子供たちがやってくる。泊り明けで帰る様子だ。「おはようございます!」と、言いながら元気にすれ違いながら、少しほっとした。この行列が一緒に雄山を目指したら大変だ。
部分的に、雪がしっかり残っている。
無事に下山できるように。慌てずに行きましょう。しかし、この時点で、もはや息が荒い。白山の室堂付近の標高である。