泥のように眠った。チョムには悪いが仕事がある。資料をプリンターでコピーをしていたら、インクがまたもや切れて、そうこうして寝たのは1時過ぎだった。いつもなら、遅く寝ても途中で起きるのに、よほど疲れていたのか、目覚めたら8時だった。天気が良くて光が差したら必ず目覚めるのに、わたしは泥になっていたのだ。泥という生き物だ。
実家の母が、杉の木林に埋めてもいいと言ってくれた。その旨を娘たちに言うと「本名は吉四六やからね。」で、あった。そうだった。わたしたちは、焼酎の名前をつけたのだった。でも、墓石に彫るわけではない。単に確認しただけだ。
朝食もそこそこに小屋へ行くと、婆さんがチョムの段ボールに毛布を掛けて、菊の花を添えてくれた。
母は、杉の木立のいい場所を選んでくれて、穴を掘ってその中に入れると、まだ生きているような顔をしている。土をかぶせるとき、また涙が出た。チョムは本当の泥になってしまう。猫は寝るのが好きなので、本当に泥のように眠りにつくわけだ。
土の上に毛布を置いて、その上に切株を置いて花を置く。
その後、父の病院へ母を連れていき、父の髭をそって帰る。
チョムの餌を片付けた。猫のトイレも片付けて昼になって気づいた。
歯医者の予約があったのだ。がーーん。いろいろありすぎた11月。入院の時に予約を断って、やっとこの前新しく予約を入れたのに。婆さん「不幸がありましてって言えばよかったのに。」と、その通りだけど、先に言わなくちゃいけないよね。
実は仕事も替わることになったので、わたしにとって11月は次から次と出来事があったわけだけど、12月になって落ち着くかと思ったら。はぁ。