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【超マイナス成長の唯一の原因は、超円安】歴代ワースト成長で経済史に名を刻む?安倍首相③

2017-03-11 00:04:04 | 日本

前回からの続き)

 先述のとおり、(第二次)安倍政権はその政策「アベノミクス」によって、わずか一代4年ほどの間に、マイナス20%成長、ロシア一国分に相当する約1.3兆ドルものGDP喪失、そして一人当たりGDPで11位から20位への急降下に象徴される世界経済における著しい存在感の低下などなどで分かるような、すさまじいほどの「マイナス」へと日本経済を導いてきたわけです・・・

 この安倍政権がもたらした経済の突出したマイナスぶり、わが国の戦後内閣では断トツ・・・ばかりではなく世界的にも、ひょっとして有史以来の全権力と比較しても、けっして引けを取ることはないでしょう。そのような意味でアベノミクスを推進する安倍晋三首相は、その指南役である浜田宏一先生(内閣参与)、そして日銀の黒田東彦総裁らとともに近い将来、日本および世界の経済史、さらには小中学校の歴史教科書にもその名を刻むことになるのではないか・・・って、安倍首相らがコレを名誉と捉えるかどうかは別ですが・・・

 さて・・・一方でコレ、日本国民にとってハッピーなことなのでしょうか・・・? 違いますよね、どう前向きに考えても。たしかにアベノミクスで豊かになった人もいるでしょう。ですが、圧倒的多数の国民は大なり小なり、アベノミクス以前よりも暮らし向きが悪化したはず。なぜなら、そう断言できるほど日本経済は著しくシュリンクしてしまったためです、上記のように・・・

 いうまでもなくこの悲劇の原因はたった一つ、アベノミクスが引き起こした極端な円安のせいです。アベノミクスの表向きの目標は本稿一回目に書いたとおりでしょう。ですが安倍政権周辺の本心は、インフレ喚起を目論む日銀金融緩和が結果的にもたらす円安ドル高のメリット追求―――「円安誘導による外需狙い」とか「カブノミクス」であったはず。しかしこれらに期待される円安のプラス面・・・たとえば株高にともなう消費増や円安輸出振興や中国人らの「爆買い」などが、輸入原材料インフレなどの円安デメリットをほとんど埋めていないのは明白です。もしこれらが十分にプラス寄与をしたのならば、日本経済がここまで落ち込むことはなかったわけだから・・・

 ・・・現在、安倍首相は国会で厳しい追及を受けているところです。攻める野党国会議員の皆さんも、いつも以上に気合が入っている感じです。でもその攻防のネタは・・・多くても数億単位の便宜供与があったかどうか、みたいなこと。上記のように、安倍首相らが日本のGDPから吹き飛ばした価値は前代未聞の途方もないスケールです。これに比べれば数億円なんて誤差の範囲にすら入らないくらい。であれば、国家国民にとって最優先されるべき国会論戦のテーマはこっち―――「自らの政策で失われた百数十兆円の価値をどう思っているのか安倍首相!?」のほうであるべきでは?

続く

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