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【SSK社製「最高のボール」が米を「独占」から解放する!?】オリンピックでも分かる日本の多彩さ⑤

2021-08-07 19:07:15 | 日本
前回からの続き)

 本稿では、現在開催中の「東京2020オリンピック」からも分かる表題に関して思うところを綴っています。つまり、日本は「多彩」、これに対して米中独などの諸外国は(共産主義国的な?)「単彩」・・・って、選択肢が乏しく、その結果、「高価格・低品質」が、かの国々の人々の日常になっている、といった印象を五輪の各シーンからも感じる、ということです。

 そのあたり、五輪競技の野球からも、これを感じさせる話題が聞こえてきました。ネット記事によると、今回のオリンピックで使用されている公式球に多くの選手がほれ込んでいるとのことです。この球、本邦企業の「SSK」が提供しているもので、サイズが均一で、しっとりとして滑りにくいため、投手としては投げやすく、また白っぽい感じが打者としては打ちやすく思える、などとのことで、非常に評判が良いとのこと。そして米代表チームのジョー・ライアン投手はこのSSK社のボールを「世界最高のボール」と絶賛し、「このボールはアメージングでパーフェクトだよ。打者も気に入っているし、投手もみんなこのボールを気に入っているよ。SSKはこれを作るのに抜群の仕事をしている。」と感嘆の声を上げています。アメージング&パーフェクト・・・これほどまでにプロの、それも外国の方に高く評価されるなんて、SSK、ブラボーです!

 他方、このへんは、彼らが日ごろ使っているMLB公式球のクオリティーが、いかに貧弱なのか、を教えてくれています。つまり、サイズが不均質で滑りやすくて、などなどといったこと。とくに後者のボールの「滑りやすさ」については、現在、MLBで大きな問題となっている粘着物質の不正使用の根本的な原因となっています・・・が、いっこうに改善される気配はありません。であれば、SSKのボールに変更すれば済む話・・・なのですが、MLBにボールを供給している米ローリングス社との長い歴史を踏まえた利権や契約等があるため、かなわない、とのこと。となるとローリングスは、よけいな(?)コストをかける―――ボールの質をよくするためにおカネを使う―――なんて殊勝なことはしないでしょう、SSKなどの競争相手に市場を奪われるリスクがないのだから・・・

 たかが野球のボール、されど野球のボール・・・が、上述したアメリカの経済社会の現状、すなわち独占・寡占がはびこってモノやサービスの品質向上・価格低下が進まない様を象徴しているといえます。それは、かつてのソ連を筆頭とする共産圏諸国の国営企業と実質は同じ、つまり、たった一人の供給者(ローリングス)が独占利益を保証されているがゆえにマトモなモノ(ボール)作りを怠り、それで需要者(MLBの選手ら)は苦痛を強いられる、ということ。そんな共産社会がイヤで、自由を守りたい―――企業家精神が発揮できる自由な市場の良さに基づく社会を守りたい―――からこそソ連&共産圏と冷戦を戦い、勝利したはずのアメリカが、今度は自身がこうして共産化する、なんて、歴史の皮肉というべきか・・・

 ライアン投手は、自身の野球人生で最高のボールであるSSKのボールをアメリカに持っていく必要がある、と熱く訴えています。それは、共産主義・・・的な独占の「くびき」にあるアメリカ(≒日本以外の世界)を解放するには、わが国・・・の多様性・多彩さと、これが磨き上げたメイド・イン・ジャパンのロープライス&ハイクオリティーしかない!と同義と理解しています。

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