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【報道自由度ランキング61位まで下がる】自国ではなく他国におもねる日本メディアの特異性①

2015-05-23 00:01:05 | 日本

 少し前のことですが、先の3月、世界各国のジャーナリストによって構成される非政府組織国境なき記者団」が発表した今年2015年の「世界報道自由度ランキング」で、日本の順位が61位にまで下がったことが報じられ、話題になりました。

 Wikipediaによれば、本ランキングは、それぞれの国の「報道の自由」のレベルを評価する50の質問に対する回答を指標化したもの。で、わが国は2010年には11位だったものの、2011年の福島第一原発事故、さらに2013年に制定された特定秘密保護法などにより、報道の自由度が大きく失われたと判断され、順位も上記のとおり急落し、先進7か国で最下位になってしまった、ということだそうです。

 ちなみに、本ランキング全180か国中のトップはフィンランド。上位には北欧諸国が並びます。スノーデン元CIA職員によって政府機関が極秘裏に大量の個人情報を収集していることが暴露されたアメリカは(意外に高く?)49位、韓国は日本とほぼ同じの60位、中国は176位(というか、下から5番目)、そして北朝鮮がブービーの179位などとなっています(ワースト1はアフリカのエリトリア)。当然ながら下位には一握りの支配層が言論統制をするような独裁国家が数多く登場します。

 さて、このランキングにおける日本の位置ですが・・・人によって感じ方はさまざまでしょうが、わが国の民度などと比較すれば「低い」(=悪い)と捉えるべきでしょう。少なくとも、わが国のメディア関係者はこれに象徴される報道の現状とか質に危機感を持たなければならないと思いますね。さらにいうと、61位という順位よりも、わずか4年で50も順位を落としたのはなぜかを検証することが大切です。これほどの短期間で、それだけ政府が報道の自由を抑圧するようなことをやってきたうえ、結果としてメディアもそれを受け入れ、権力に迎合してきたことを意味するわけですから・・・(もっともいまのこの国のジャーナリズムにそんなことをしようという気概はないでしょうが)

 ところで・・・本ランキングでワースト5にランクインしたお隣の中国の報道機関は、その順位が示すとおり誰がどう見ても「御用メディア」だし、自分たちも権力側に立っていることを隠そうとしません(?)。で、上記のとおり最近の日本のマスコミ各社も(「報道の自由」とか「不偏不党」なんて唱えながらも)実態としては中国メディアに負けず劣らず権力寄りになってしまったわけです。

 ですが、両者の間には決定的な違いがあります。そしてそれこそが他国ではけっして見られない日本メディアの特異性だと思っています。それは・・・すり寄るところは同じ権力でも、それが自国ではなく他国だということです。

(続く)

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