在留邦人に対しては一時帰国スキーム、本帰国者に対しては住民票を入れた後に接種券配布というのが我が国での流れですが、これ、実務に照らし合わせると問題点が多すぎるんですが、対応を考えているように見えないのです。
在留邦人や帰国者の間でささやかれているのが「アストラ1回難民」で、mRNAと違って2回目接種が12週から16週、最悪は20週になるケースも聞いている中で、それだけ空くと事態は大きく変わるわけです。
今から2ヶ月くらい前、つまり5月下旬から6月上旬に東南アジア、南アジアの状況はどうだったか。インドは5月初めがピークで酸素不足の地獄のような状況でしたが、インドネシアは感染爆発直前で、タイに至っては小康状態に入り飲食店規制がいったん緩和された時期になります。
それが足元の状況、というわけで、アストラゼネカの接種間隔とされる3ヶ月以上も時間があれば何があってもおかしくなくなります。
今回何が起こっているか。アストラゼネカを1回接種後、本帰国の辞令を受けたとか、退避命令が出たケースです。そもそも2回目接種が予定通りに行くかの問題もある中で、2回目接種まで待つのも本末転唐ネわけです。特に一時避難を考えているような場合は。
海外でアストラゼネカを接種した場合は日本でもアストラゼネカを接種、とワクチン担当相が言ってましたが、接種だけでないんですよ、問題は。接種証明をどうするのかです。もう2022年になれば各国で収束するか、ワクチンパスメ[トによる移動が可能になるはずですが、「アストラ1回難民」が接種証明をどうやって入手するのか。
日本側は接種証明の発行は日本で2回接種した場合に限る、としており、まあ海外でも2回完了までは正式な証明は出さず、接種記録も場合によってはパスメ[ト番号もなく個人紐付けが出来ないもののあるような状態では、日本にそれを信用しろというのも難しいというのも分かります。
しかし接種証明が出なければ詰むわけで、それこそ「二級国民」ですよ。本当は接種完了しているのに証明書を持てないのですから。
海外での1回目接種時期にもよりますが、国内での接種はmRNAでの「打ち直し」にすべきでしょう。
アストラゼネカを2回接種して都合3回としたら、3回目(日本国内2回目)の接種完了は最短で1回目接種の24週後。ましてや一時帰国スキームなど使えませんね。mRNAをブースター接種するというのは有効という研究結果が出ていますが、アストラゼネカの3回接種などリスクだけですよ。時間もかかるし。
一番深刻なのはインドネシアで、現在入国時に陰性証明だけでなく接種証明を要求しています。
同国内からの一時避難が相次いでいる中で、「アストラ1回難民」はどうすればいいのか。インドネシアでもmRNAの接種は始まっているようですが、主力はシノバックでついでアストラゼネカですから。
インドネシアに戻る際に接種証明がないと詰むんですよ。アストラ1回接種はアストラを接種、だと3回目を打たないと日本で証明書が出ない、帰国時の10日間の隔離検疫中の1回目接種(10日間隔離は巡回接種がある)から12週以上経ってようやく帰任出来てそこから隔離検疫です。そんな非現実的な状況では避難も出来ないです。
日本では人権ガー、とかいってワクチンパスメ[トの発行に慎重ですが、海外では国内でも積極的に使おうとする動きが出ていますから、ワクチンパスメ[トを入手出来なかったら生活できませんからね。既に中国がこうした状況ですが。そうした個別具体論への対応が見えない、リスクだけ見える、という状態の解消が急務です。
ちなみにこの問題を取り上げた記事がメ[タルに掲載されていますが、コメント欄が先の「ヒゲの隊長」の記事に湧いてきた「邦人」を外国人と思いこむレベルよりも悲惨なレベルですね。特に記名でトップに座る「オーサー」がこんなことに難民という言葉を使うのはケシカラン、とか記事の論点に言及しないでのコメントは話がズレるにもほどがあるわけで、馬鹿を識者扱いにするメ[タルの無能ぶりがよくわかりますね。二国間での2回接種が股割きになる問題なのに、中国製ガー、とか斜め上を通り越すコメントとか、ごく一部を除き論点の1%も理解していないわけで、これじゃ政府が対応しないのも分かります。そうした人材の上澄みをいくら集めても変わりませんから。
なかには駐在員ですがこの考えはおかしいと思います、と否定している人もいますが、実際には駐在員でも一時帰国スキームにどれだけの時間がかかるかを知らないとか、現地でアストラゼネカを接種しているから日本に帰れば2回目でファイザーが打ててラッキーとか、制度と論点を全く理解していない人も少なくないですからね。そういう「情弱」か、あるいは「自称駐在員」か。
特にタイでは今急速に外国人に対するアストラゼネカの接種が始まっており、かつ全国の感染者数が1日2万人を超えるなど状況が悪くなっていますから、接種する動きが加速しており、「アストラ1回接種済み」の在留邦人は急増中です。そこに事態の悪化が重なるなか、いよいよ駐在員に退避命令を出す企業も出てきており、いよいよ「アストラ1回難民」が多発します。アストラゼネカの接種間隔が12週以上ということも問題を厄介にしています。
例の「在庫」の言い鰍ゥりをつけていたころの「二回目難民」と違い、目の前にワクチンがあっても接種してもらえない、あるいは接種しても証明書が出ない、というのが論点です。ワクチンが来れば解消する「二回目難民」とは全然違うのです。
在留邦人や帰国者の間でささやかれているのが「アストラ1回難民」で、mRNAと違って2回目接種が12週から16週、最悪は20週になるケースも聞いている中で、それだけ空くと事態は大きく変わるわけです。
今から2ヶ月くらい前、つまり5月下旬から6月上旬に東南アジア、南アジアの状況はどうだったか。インドは5月初めがピークで酸素不足の地獄のような状況でしたが、インドネシアは感染爆発直前で、タイに至っては小康状態に入り飲食店規制がいったん緩和された時期になります。
それが足元の状況、というわけで、アストラゼネカの接種間隔とされる3ヶ月以上も時間があれば何があってもおかしくなくなります。
今回何が起こっているか。アストラゼネカを1回接種後、本帰国の辞令を受けたとか、退避命令が出たケースです。そもそも2回目接種が予定通りに行くかの問題もある中で、2回目接種まで待つのも本末転唐ネわけです。特に一時避難を考えているような場合は。
海外でアストラゼネカを接種した場合は日本でもアストラゼネカを接種、とワクチン担当相が言ってましたが、接種だけでないんですよ、問題は。接種証明をどうするのかです。もう2022年になれば各国で収束するか、ワクチンパスメ[トによる移動が可能になるはずですが、「アストラ1回難民」が接種証明をどうやって入手するのか。
日本側は接種証明の発行は日本で2回接種した場合に限る、としており、まあ海外でも2回完了までは正式な証明は出さず、接種記録も場合によってはパスメ[ト番号もなく個人紐付けが出来ないもののあるような状態では、日本にそれを信用しろというのも難しいというのも分かります。
しかし接種証明が出なければ詰むわけで、それこそ「二級国民」ですよ。本当は接種完了しているのに証明書を持てないのですから。
海外での1回目接種時期にもよりますが、国内での接種はmRNAでの「打ち直し」にすべきでしょう。
アストラゼネカを2回接種して都合3回としたら、3回目(日本国内2回目)の接種完了は最短で1回目接種の24週後。ましてや一時帰国スキームなど使えませんね。mRNAをブースター接種するというのは有効という研究結果が出ていますが、アストラゼネカの3回接種などリスクだけですよ。時間もかかるし。
一番深刻なのはインドネシアで、現在入国時に陰性証明だけでなく接種証明を要求しています。
同国内からの一時避難が相次いでいる中で、「アストラ1回難民」はどうすればいいのか。インドネシアでもmRNAの接種は始まっているようですが、主力はシノバックでついでアストラゼネカですから。
インドネシアに戻る際に接種証明がないと詰むんですよ。アストラ1回接種はアストラを接種、だと3回目を打たないと日本で証明書が出ない、帰国時の10日間の隔離検疫中の1回目接種(10日間隔離は巡回接種がある)から12週以上経ってようやく帰任出来てそこから隔離検疫です。そんな非現実的な状況では避難も出来ないです。
日本では人権ガー、とかいってワクチンパスメ[トの発行に慎重ですが、海外では国内でも積極的に使おうとする動きが出ていますから、ワクチンパスメ[トを入手出来なかったら生活できませんからね。既に中国がこうした状況ですが。そうした個別具体論への対応が見えない、リスクだけ見える、という状態の解消が急務です。
ちなみにこの問題を取り上げた記事がメ[タルに掲載されていますが、コメント欄が先の「ヒゲの隊長」の記事に湧いてきた「邦人」を外国人と思いこむレベルよりも悲惨なレベルですね。特に記名でトップに座る「オーサー」がこんなことに難民という言葉を使うのはケシカラン、とか記事の論点に言及しないでのコメントは話がズレるにもほどがあるわけで、馬鹿を識者扱いにするメ[タルの無能ぶりがよくわかりますね。二国間での2回接種が股割きになる問題なのに、中国製ガー、とか斜め上を通り越すコメントとか、ごく一部を除き論点の1%も理解していないわけで、これじゃ政府が対応しないのも分かります。そうした人材の上澄みをいくら集めても変わりませんから。
なかには駐在員ですがこの考えはおかしいと思います、と否定している人もいますが、実際には駐在員でも一時帰国スキームにどれだけの時間がかかるかを知らないとか、現地でアストラゼネカを接種しているから日本に帰れば2回目でファイザーが打ててラッキーとか、制度と論点を全く理解していない人も少なくないですからね。そういう「情弱」か、あるいは「自称駐在員」か。
特にタイでは今急速に外国人に対するアストラゼネカの接種が始まっており、かつ全国の感染者数が1日2万人を超えるなど状況が悪くなっていますから、接種する動きが加速しており、「アストラ1回接種済み」の在留邦人は急増中です。そこに事態の悪化が重なるなか、いよいよ駐在員に退避命令を出す企業も出てきており、いよいよ「アストラ1回難民」が多発します。アストラゼネカの接種間隔が12週以上ということも問題を厄介にしています。
例の「在庫」の言い鰍ゥりをつけていたころの「二回目難民」と違い、目の前にワクチンがあっても接種してもらえない、あるいは接種しても証明書が出ない、というのが論点です。ワクチンが来れば解消する「二回目難民」とは全然違うのです。