Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

「無効署名」は二度目だった

2021-08-19 22:15:00 | 時事
そういえば「メダルかじり」のド顰蹙を買った名古屋市長ですが、それよりも愛知県知事へのリコール請求「不正」の関与や責任はどうなったんでしょうね。美容外科院長とともになんか逃げ切っている格好ですが、事務局長が勝手判断でやるわけもなく、トカゲのしっぽ切りで終わらせていい話ではありません。よしんば本当に関与していないにしても、「責任者」としての責任は免れませんからね。そんなことが認められたら「責任者」の意味が無くなります。

この市長、2009年の就任後に自らの政策である減税などに乗り気でない市議会を入れ替えようとリコール運動を仕鰍ッているんですよね。2010年に実施されたリコール請求は無効署名が約1/4を占めてリコール請求の法定数に足りない、という事態になり、支持者が異議申し立てをして有効と認定された署名によりなんとか法定数をクリアしたということはもう忘れられたようです。

有効署名で法定数をクリアしたとはいえ、無効から有効に再変化した署名を除いても全体の2割を超える無効署名が発生したというのは偶然なのか。当時も署名集めの方法が違法だったという話や、運動後に市長が率いる地域政党の候補者がなぜか署名簿から作成された名簿を使って支持固めをしていたとか、芳しくない話が多数出ていました。そして11年後に仕鰍ッたリコール請求では、今度は署名の8割超が無効という認定となり、事務局長が逮捕されるという前代未聞の事態になりましたが、その下地にあのリコール請求の「成功体験」があった可能性は否定できません。

そのあたりの感覚がマヒしていたから、今回のリコール請求では大胆極まりない手に出たと。
11年前の当時は、署名の要件が厳しいとか分かりづらいとか、時代の寵児だった市長が正しい、という世論の流れでしたが、そもそもリコール請求の署名に関する意識が低すぎたと考えれば腑に落ちる「二度目」でしょう。




時が解決しないことへの無理解

2021-08-19 22:13:00 | 時事
在留邦人が接種証明書で詰むケースはなかなか理解頂けないようですね。

足下日本では接種が進んでいないと言いながら、職域接種が復活し、中には「お客」でもいいです、という流れにもなっており、どうやらワクチンは確かに確保されているのかな、と安心できそうです。
となれば本邦では原則ファイザーやモデルナの2回接種でピカピカの接種証明が得られるわけで、しかも今の時期に接種スピードが回復の兆しを見せたのであれば、9月には2回接種が完了する人が相当数になるでしょう。首相が言う8月に全人口の5割という見通しも1回接種の割合と1回接種組用の2回目分は一時期在庫と勘違いされたように確保済みのはずですから、達成できるでしょうし。ただ、これは数字のトリックで、65歳以上の高齢者がほとんど接種済みで底上げしているため、現役世代の接種率は5割とかではなくかなり低くなっています。

そうなるとなかなか収束しない東南アジアだと、接種間隔が長いアストラゼネカの2回接種をひたすら感染拡大の地で待つか、一時帰国スキームの利用タイミングを待って現地での接種を見送るしかなく、いずれにしても相当なリスクを負う格好です。それでも待つ、見送る、というのは「自己責任」ですが、本帰国や一時退避といった事態になって2回目接種が現地と日本で泣き別れになった人は救いが無いわけです。ワクチンパスメ[トの運用が本格的に始まったとき、最悪のケースは一時退避していて赴任先に戻る際にワクチンパスメ[トが無い、という両方の国から見捨てられた状態になるリスクがあります。実際にインドネシアはそれをやろうとしてますからね。

まあ何度も言いますが、在留邦人が「棄民」になりかけているわけです。
メ[タルのコメントに巣食う残念な人たちはともかくとして、実際に在留邦人の帰国に対する無理解というか誤解が声高に語られているのを見ると絶望的ですね。

特に五輪終了で入国者数の制限が解除されたというのを見て、外国人が大量にやってくる、と騒ぎ立てる手合いは、「井戸に毒を入れた」レベルのデマの拡散であり、また日本国民の安全を損なう方向に働いています。
そもそも五輪による入国者数の規制で、デルタ株の感染爆発から避難しようとしている在留邦人が帰国できなかったわけです。ワクチン接種の一時帰国スキームが始まってもです。

ようやく規制が解除されて帰国(避難/接種)できる、という日本人が増えたら困るのか。こういう主張を平然とする手合いはどこの国の人なのか。実に残念です。