木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

反中プロパガンダで憂さ晴らししている時ではない

2017年02月05日 | Weblog

加工食品は今や工業製品
私は朝、時間的にテレビのワイドショーを見れる境遇にある。羽鳥慎一のモーニングショーを見ている。他の司会者より「おれが、おれが」というアクの強さがやや薄いので耳障りではないのがこれを見る理由だ。
玉川徹といううるさ型のレギュラーがいて「そもそも総研」というタイトルで鋭い突っ込みをするコーナーもあるが、バランスを取るためか思い出したように「反中プロパガンダ」をやる。
つい先日も中国の食品のひどさを取り上げていた。例えば下水油と称する廃棄しなければいけないような食品や油を濾して使うとか、アフリカに輸出されたコメは米ではなく一見それらしく見えるプラスチック米であったとかというような問題である。
それが事実ならばもちろん問題で摘発改善されるべきものだろう。
しかし今、日本でもまことしやかにスーパーの棚に並ぶ、便利で手軽な食品は添加物のそれこそてんこ盛りだという。小さな文字で表記された材料名などいちいち読んでそれがなんのために使われているかなど考えるのは食品分析の専門家ぐらいだろう。その専門家によれば、今や日本の加工食品は食品というより人工的な化学物質を添加した工業製品に近いという。
日本の視聴者にとっては中国の食品のひどさより毎日食べる日本の食品の工業化のほうが切実で深刻な問題である。そのようなものを何年も食べ続ければ健康を害していくのは必然である。

トランプの別の顔
トランプ大統領に世界中の人々が抱くイメージは「暴言王」の一言だが、若かりし頃のトランプは全く違う印象だったと、山崎淑子というニューヨークで事業活動をしていて、トランプと接触する機会のあった女性が語っている(週刊金曜日1月27日号)。
「とても物静かで貴公子然とした立ち居振る舞い。家族や雇用者に対する気づかいも細やか。テレビを通じて知られるような粗野で傲慢で攻撃的なイメージとはまるで違った」という。
服装にも気を使い、清潔好きで、早寝早起き、お酒、たばこ、コーヒーもお茶も飲まない。ミネラルウォーターかソーダ水ぐらい。モルモン教徒かと思ったぐらいだ。
ビジネスではやり手でだったが、強面であたりを蹴散らしてのし上がるというより、父親の代からの不動産ビジネスを引き継いではいるが、「再開発の名人」で、アイデアに優れていたのだという。
確かに家族には恵まれているなという印象がある。名家によくある薬やアルコールに溺れる子供達もいないようだし。
中東7か国の人々のアメリカ入国禁止令で、物議をかもしているが、彼自身はかつてのアメリカの敵国ドイツの移民の子孫の新興成金という存在で、よく言われるエスタブリッシュメントの構成員ではない。妻たちも東欧系である。
まさに「トランプは一日にして成らず」である。

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