木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

無知のカラ元気の先にあるのは破滅だけ

2014年07月05日 | Weblog

国会の無力
まるで不真面目で拙速な手順で集団的自衛権行使容認を決めた「安倍政権」。
この間、国民の不安と不満はどんどん強まっているのに、選挙を考えたらそういうことにもっとも敏感であるはずの与党議員からもほとんど異論は聞こえて来ないし、立ち向かうべき野党もこのもっとも重大な問題で、共同で行動する気配もない。
国会議員たるものたとえ少数であっても税金で仕事をしているのだからもっと必死になって当然なはずなのに、この漂う無力感はなぜなのか。
今こそ国民の大多数は安倍暗愚政権に立ち向かう国民の側に立つ政治勢力結集を求めているのに。
小選挙区・比例並立制を導入した愚。
ここまで国民を愚弄した政治勢力によって国家行政が簒奪されている状況の一番の原因は国民の多様な政治的要求をすくい上げられない選挙制度にある
無理やりこの制度導入に旗を振った政治学者などは今日の惨状に対する責任がある。
その代表的人物である山口二郎氏は民主党の駄目さを批判しつつも、自身が推進した「2大政党制」の過ちを認めていない。過ちを認めずして「集団的自衛権行使容認反対の学者の会」などというようなものに代表者の一人として名を連ねても説得力がない。
いさぎよく失敗を認めて、その上で改めて「憲法9条堅持、集団的自衛権行使反対、国民の暮らし第一」の政治勢力の結集を呼び掛ければ、国民の気持ちを一気にひきつけることができるはずだ。
寄せ集めの「民主党」は何の力にもならないことがはっきりした。松下政経塾出身者などは維新でもみんなの党でもどこでも好きなところへ行けばいいのだ。

「無知の勇気は破滅をもたらす」
NHKBSで「馬医」の次に放映される韓国ドラマ「奇皇后」の中に出てくるセリフだ。
モンゴル帝国末期、民の疲弊をかえりみず周辺国への征服に乗り出す権力者の叔父に対して、叔父に従ってきた甥が言う。
私は一足先にケーブルテレビで視聴しているが、朝鮮高麗出身の女性がモンゴル皇帝の第2皇后となり、祖国高麗をモンゴルの征服から守ろうと政治力を発揮する物語で、久々の傑作となっている。
安倍政権の広報化しているNHKが放映する好戦国家批判のドラマだ。


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする