習近平氏と天皇の会見。
中国の胡金濤国家主席の後継者と目されているという習国家副主席。
その習氏が天皇との会見を要望し、だが1ヶ月前に申し込みというルールがあったそうで、それに外れていたため、天皇の年令や健康を考え、これを宮内庁が断っていた。
それを多分、民主党の小沢幹事長の意を受けた官房長官が押し返し、会見を実現させた。
羽毛田宮内庁長官が「天皇の政治利用だ」と政府を批判したというこのこと、私などにはピンと来ない事柄だ。
まず、「天皇と会う」ということに外国の首脳がそれほどに重きを置くというのがわからない。
ましてや「天皇の名」の下に行われた日本の侵略戦争の犠牲の側だった中国が、その天皇の息子である現天皇に会うことを重要視するのはさらにわからない。
「象徴天皇制」では、天皇は日本国の象徴および国民統合の象徴であり、国政に関する権能を有しない。とある。
なんだか、苦し紛れのあいまいな表現で、これまたよくわからないが
諸外国は日本の最高権威=天皇と見ているのだろう。
しかし日本国内で皇室を見ていると、この制度に未来はないと感じる。
今日、「こどもの国」という、天皇夫妻が結婚した時に記念として作られたという公園に一家で訪れたニュースを見たが、秋篠宮家の悠仁ちゃん、かわいいけど、かわいそうだな、大人になったらどうするんだろうと思ってしまった。
長野市民会館と市役所第一庁舎建て替え問題。
ここへ来て、耐震改装で対応を、という署名活動を始めた市民有志も登場してきた。現に愛知県の市の名前は忘れたが、長野市民会館と同じぐらいの築年数の会館を耐震改装で済ませた例を挙げ、また長野市が示した耐震改修費54億円の試算にも疑問を呈している。
「週刊金曜日」に「ハコモノ行政の殻を破るリファイン建築」として、それに取り組んでいる青木茂という建築家の仕事を紹介する記事があった。
青木氏の「リファイン建築」は表面的な修繕や増改築ではなく、基本的骨組みまで壁などを全部そぎ落とす。
そうすると、建てた時の施工ミスや欠陥がわかるので、それを修復、柱や梁に耐震補強し、改めてデザインし直し、殆ど新築同然に変えてしまう。
リファインは建て替え、新築に比べ工事費を3、4割圧縮でき、古い建物の8割を再利用するので、廃棄物が極端に減る。2酸化炭素の排出量は抑えられ、環境負荷が少ない。
「建て替えたほうが安くつく。改修に補助金はつかない」という固定観念が、「ハコモノ行政」を推進する根拠だ。