花好き・旅好き80代の北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だったが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり外国は見合わせている。

一つの仕事が完成

2009年08月25日 | 日記

1年半前に、町の郷土史研究会の仕事として私が請け負った原稿を、今日やっと完成させた。
それは、ある郷土の教育者の人生を調べてまとめるというものだった。
しかし、その人はすでに18年前に亡くなっているので、昔勤めた学校に行って彼が関わった沢山の校内研究文集を借りて来て読んだり、出版されている彼の教育論が書かれている数冊の本を探して、何が書かれているか調べるのに1年を要した。
また、彼の妻が健在である事を知ったので、連絡を取り訪ねて行って、在りし日の彼の家庭人としての生活振りを話してもらったりもした。
さらには、一緒に働いた事があるという人が見つかり、その人にも当時の様子を教えてもらった。

こうしてすごく時間はかかったが、やっと、公私に渡る彼の人物像を私なりに何とか捕える事ができた。
この仕事の中で、彼の父親は大正時代に流行ったスペイン風邪で亡くなった事、そのために幼少の頃、家族に連れられて樺太に移住したこと、終戦後、妻と子どもが乗った引き揚げ船が、その4日後に留萌沖で国籍不明の潜水艦に撃沈されてしまった船であったことなどを知った。
私はこの仕事を通して、日本の歴史を確認し直しただけでなく、多くの普通の人達が社会の変化やその時の国際情勢にいやおう無く巻き込まれざるを得ないということも強く教えられた。

そして昨日、何度も書き直した原稿の最終チェックを終えて印刷し、完成させる事ができた。
文字になるという事は、その文がやがて一人歩きをして、今後長い年月に渡り、多くの人達の目に触れる訳で、とても責任が重い仕事である。しかし、やっと一段落してホッとした。

先週から毎日行っているパソコンの講習も、後3日間を残すところに来た。
今日当たり、かなり疲れが溜まって来たが、もう少し頑張ろう。

コメント (3)
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