世の中には自分によく似た人間が、3人いる。なんて話があるけれどーーー。
「灼熱の魂」「プリズナーズ」で高い評価を受けたカナダの俊英ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督最新作。
ノーベル賞作家、故、ジョゼ・サラマーゴの小説「複製された男」を映画化したミステリー。
原作は未読。企画を聞いてからこれ、楽しみにしてました。試写にて鑑賞。
キャッチコピーは、<“脳力”が試される、究極の心理ミステリー
あなたは、一度で見抜けるか────>
だけど、いや~これ単純そうで一筋縄でいかないミステリアス加減!
「複製された」ということで、もう一人の自分が出てくるドッペルゲンガー的なお話か
知らない間に自分のDNAを汲取られ複製を作られたコピー、クローン系の話しか?
どちらにせよ、それらドッペルゲンガー、クローン、コピー系ストーリーって興味深くて面白いものが多い。
まだ書いてないけど今年後悔されたジャパニーズホラー、「バイロケーション」や
日本でまだ未公開、映画祭で観た「ザ・ダブル(分身)」(原作はドストエフスキー)なども、
大きく分ければそんなジャンル。
オープニング、薄暗い怪しい部屋で何かが行われている。
裸の女が自分の身体を探り感じている。数人の歳のいった男たちが集う。
その前で裸になりかけたバスローブの女がゆっくり歩いてくる、
ゴージャスな金のお皿に載った何かが運ばれる、蓋をあけるとそこにあったのは、、、。
最初から何やら謎めいた雰囲気、、、、
歴史の教師で真面目な男、アダム。「プリズナーズ」に続きドゥニ監督作品に出演、
一人二役、ジェイク・ギレンホール。
同僚からある日、面白かったという映画を教えられレンタルして観てみると
そこにはホテルのベルボーイという脇役で、自分によく似た男がいるのを見つける!
その恋人に、メラニー・ロラン。
単調な日々の象徴とするかのように、毎日sexシーンばかりが映し出される。
一方こちら、俳優の「自分によく似た男」気性は荒い。
俳優の名前はアンソニー・クレアー。自分のそっくりな存在を知ったアダムは、まるで何かに取り憑かれたようにアンソニー・クレアーの出演作を調べ上げ、彼の所属事務所を訪れたり、ストーキング行為はエスカレートする。
やがてアダムはアンソニーに電話をかけて自分の素性を明かす。そのことでアンソニーの身重の妻も自分の夫にそっくりなアダムの存在を知る
- See more at: http://beagle-voyage.com/movie-enemy-review-2014.html#sthash.ywwYSGMh.dpuf
俳優の名前はアンソニー・クレアー。自分のそっくりな存在を知ったアダムは、まるで何かに取り憑かれたようにアンソニー・クレアーの出演作を調べ上げ、彼の所属事務所を訪れたり、ストーキング行為はエスカレートする。
やがてアダムはアンソニーに電話をかけて自分の素性を明かす。そのことでアンソニーの身重の妻も自分の夫にそっくりなアダムの存在を知ることになる。
- See more at: http://beagle-voyage.com/movie-enemy-review-2014.html#sthash.NL4Rf1lG.dpuf俳優の名前はアンソニー・クレアー。自分のそっくりな存在を知ったアダムは、まるで何かに取り憑かれたようにアンソニー・クレアーの出演作を調べ上げ、彼の所属事務所を訪れたり、ストーキング行為はエスカレートする。
やがてアダムはアンソニーに電話をかけて自分の素性を明かす。そのことでアンソニーの身重の妻も自分の夫にそっくりなアダムの存在を知る
- See more at: http://beagle-voyage.com/movie-enemy-review-2014.html#sthash.ywwYSGMh.dpuf驚いたアダムはすぐさまネットで調べると、俳優の名はアンソニー・クレアー。
妻ヘレンには、この作品の舞台にもなってる
カナダのトロント出身でクローネンバーグ作品常連(彼のお気に入り女優)となった
金髪美女、サラ・ガドン。
このひとがまたイイ。
謎を突き止めることに取り憑かれたように、すぐさま俳優事務所をあたった。
自宅と電話番号を突き止めると、直接電話をするが電話にでた
彼の妊娠中の妻は、声も夫に似てるので取り合わない。
そのうち本人と話すが気味悪がって相手にしない。
浮気の前歴がある夫に、安心出来なかったヘレンは、こっそりアダムの勤務先の大学を訪問。
キャンパス内のベンチに座っていたその男は、何もかもがアンソニーに酷似していた。話す声も酷似。
帰宅後、不信感を募らせ「どういうこと?!」と問いただすも答えはない。
アダムとアンソニーはついにホテルの一室で対面することに。
母親には、イザベラ・ロッセリーニ。久々!
相談しても、「二流の役者なんかにあなたが似てるなんてやめてちょうだい」と聞く耳もだず。
ある日を境に、平凡に過ごしてた生活が悪夢に変わる。
じわじわと潜在意識の中に入り込むようなスコア、音も相乗効果をあげてきてミステリー感MAX
何となく全体的に漂うカフカ的な世界観。
何度か観てまた解釈が変わるかもしれないし観た人と
あれは何?!と語り合いたくなること必至
7/10(70点)
ネタバレ込み感想、わたし的解釈あり
謎めいたこの雰囲気に飲み込まれた。
二人が会ってからの展開が、俳優アンソニーのほうがアダムに「自分の妻と寝ただろう!」と
一方的にいいがかりをつけ、その代わりに一晩、アダムの彼女を抱かせておあいこにしろ
と命令してくる。そのセリフまで密かにこっそり練習(そこは俳優)
そして服装を変え、アダムになりすまして
一方、アダムはアンソニーに成り代わって妊娠6ヶ月の妻のいる家に入れ替わる。
でた、そういう展開になっちゃった~と思って観ていたら、
どーん!! 何だこりゃ!的ラストカット=オチきたーー!!
(※妻、ヘレンは蜘蛛になっている画で終わり)
わたしなりにいろいろと考えてみたけど、二人はやっぱり一人の男だったのかな。と。
観客にみせるときはどうしても二人いて会話もしてるし、
一人とは言いがたいし考えられにくい。
次第にちょこちょことでてくるキーワード的なアイテム。
蜘蛛がメタファーとしてあらわれたり
アンソニーの家でみた、妻ヘレンとのツーショット写真は、冒頭の方ででてきた
アダムが半分ちぎった誰かとのツーショット写真の原型だったのもヒントになってる。
ってことは、アダム=アンソニー。
退屈な生活で恋人と日々を過ごしているのはもしかしたら愛人で
実生活ではアンソニーで、売れない俳優。
そして妻は妊娠中で気晴らしに、内なる自分の中のものを別人格で解放???
アンソニーに成り済まして行った事務所で<親展>と書かれた封書を手にし、
それをあける事となったのは偶然なのか、必然か。
そして、成り代わってアンソニーのマンションに入る際に、鍵を忘れたといったら
あけてくれた管理人はエレベーターで意味不明な事を言い出す。
きっとアンソニーと間違えて話してたんだろうけどその秘密のセックスクラブの話。
封筒の中身は鍵。
最初のセックスクラブといい、アンソニーが俳優ってところから、
全てはアンソニーが知っていてやっていたこと。
それが、ラストの方では見事アダムの恋人を連れ出し 寝た彼女に
指輪の跡があることに気づかれ、ベッドで「あなたは何者!?」と拒否されてしまう。
これ、もし一人が同じ人物で多重人格での妄想だったら
この指輪のあとは同説明がつくのか。
それでもその場から逃げようとした彼女を無理矢理車に乗せて送る帰り、
降りたい、降りろと言い合っているうちに、車は横転し大事故になる。
ここでアンソニー自体、もしくはアンソニーの人格は消えたと思われる。
一方で、アンソニーの自宅にいるアダム。
穏やかな物腰で、妻は横にいるのがアンソニーの方ではないことを気づいてる風。
そしてここでも蜘蛛のメタファー。
浮気をした男の話ーーーー。
妊婦を恐れてるのか、内なる己の憂鬱からの派生なのか。
観終えた後 あれこれと考えたり、何だったのかと探りたくなる映画は良い映画、
原作を読んでみたくなったのも事実。
監督がインタビューで語るように、答えはいろいろあっていいし、
ひとそれぞれの解釈で間違いはない。という作品。
けど、こういう極端なラストって、うげー! なにこれ。と思って
意味分からん→結局=つまんなかった となる人も多いだろうね。
わたしは眠かったにも関わらず、引き込まれてしまい
観てる間、まったく眠くもならずにのめり込んでたし嫌いじゃない、
けどこれは大きく意見わかれそうな作品。
難解なところが面白い映画。ミステリー好きならぜひ
この世には理屈では説明できない摩訶不思議な出来事がある。ごく平凡な歴史教師アダムにとって、それはまさに人生が一変するほどショッキングな瞬間だっ た。同僚から薦められたDVDを鑑賞すると、映画の中に自分そっくりの風貌をした男の姿がはっきりと映っていたのだ。猛烈な不安に襲われ、何かに取り憑か れたようにアンソニーという売れない俳優の身辺を探り始めたアダムは、彼へのアプローチを試みる。職業や服装の趣味は違えども、あらゆる外見的特徴も声質 も酷似しているふたりの男。やがてホテルの一室で対面を果たし、後戻りできない極限状況に陥った彼らは、それぞれの恋人と妻を巻き込みながら、想像を絶す る運命をたどっていくのだった……。
映画『複製された男』予告篇
ENEMY 2013年 カナダ=スペイン 90min
7月18日より、ロードショー
2度目は千円で観られるキャンペーンあり
サラ・ガドンって素敵、好きな雰囲気だ~。
面白そうだなぁ~~~。
「怪しい彼女」も観たいんだけどねぇ。
やっと「チョコレートドーナツ」観れたから、もしかしたら遅れてくるかな?
でも人ぞれぞれの解釈がある話はたぶん私には難しいかも、笑。
まずこちらでは上映ないわ。
応答なかったわ~
マリーさんはサードパーソンみたいなのどうかなー
こちらは観て欲しいきもする☆
怪しい彼女はぜったい必見だよー!
チョコのレビユー待ってるね。
ミニシアター系だとこういうとき困るね。
都内でもちっちゃいとこかなぁって思ってたら
なんとTOHOシネマでやるとか。もしかしたら遅れてくるかもよん
ミステリーって色んな解釈ができるけど、監督に謎解きというか意図を聞いてみたいって思ってしまいます。
こんなこと言うと元も子もないかな(笑)
今月はmigさんオススメということで、怪しい彼女を見に行きます!
なかなか上映するとこが少ないのかなぁ
サードパーソンは私はあまり気に入ってはないんですけどね、
こっちの方が好きだな。
でももっと「ザ・ダブル」の方が好き。
わお!おすすめ観てもらえて嬉しいな。
怪しい彼女、感想待ってまーす♪
今週バッタバタで追いツイ出来てない時があって~
私はA型なんだけど~何故か刺されやすくて…
足も手もあちこち腫れてる…
migさん
今、大変なんだよね…
このblogは大丈夫?気をつけてね…
マリーさんもほんと色々大変だったね!
私のほうはなんとか切り抜けられそうかな…
A型だったのね!
おかしいなー刺されにくいのに 笑
別の解釈を選択しても、あた別の説明出来ない解釈が残る。
しかもあのオチ。
頭の中がモヤモヤするはずなのに、フラストレーションはあまり溜まらず、映画は面白かったという満足感は残る。
いったいどんな演出をしたらこんな映画が出来るのか。
それも大いなる謎でしたよ。
謎めいたこの雰囲気はヨカッタし、ドッペルにしろクロ
ーンにしろ、多岐にうけとれるつくりは、確かにオモシ
ロかったんすよッ!
オモシロっかたんすけどねぇ~、それまですげぇ高評価
だったのに、あのワケ解らんちんのオチで全てが台無し
になちゃって、まったくもってオモシロくねぇ作品に大
変貌しちゃいましたよ。
蜘蛛がいろんな意味を暗示、象徴しててこの辺は巧かっ
たんすけどねぇ……r(^^;)