5月28日に内科の若い先生から聞いた、くも膜下出血の患者さんの話。
5月24日(土)にその先生は日直をしていた。午後1時過ぎに50歳代後半の女性が頭痛で救急搬入された。
その日の早朝から弱った愛犬の介護でずっとおきていたが、お昼にその愛犬が死亡した。その15分後から頭痛と嘔気が出現した。
搬入時、意識は清明で落ちついて話ができていた。血圧は正常域でふだんも高血圧症はなかった。発症が突発で、救急搬入でもあり、すぐに頭部CTを行った。典型的なくも膜下出血を認めた。
脳外科のある地域の基幹病院に連絡して、受け入れ可能で救急搬送となった。
頭痛は激痛だったはずだが、対応した印象ではそうは感じられず、愛犬が亡くなってショックを受けたんですね、と言ってしまいそうだったと言っていた。
この患者さんは昨年の4月に左上下肢にしびれで、内科医院から頭部MRI検査の依頼が当院に来ていた。MRIで脳血管障害などの異常は認めず、MRAでも脳動脈瘤はなかった。(たぶん頚椎症だったのだろう)
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