81歳男性が鼻出血で救急搬入された。救急当番は外科医だった。搬入されてみると、患者さんが自分でティッシュを綿球のように丸めて鼻に入れていて出血自体は治まっていた。息切を訴えるので、カルテを確認すると、先週労作時の息切で内科外来を受診していた。もともと高血圧症・糖尿病で内科クリニックに通院していたが、数か月前から息切がひどくなり、紹介ではなくて直接当院を受診した。胸部X線で両側肺に間質性変化を認め、その週の呼吸器狩り愛に紹介になっていた。胸部CTで、気腫性変化もあり、4-5年前までは喫煙していたそうだ。両側肺の胸膜直下から肺野に間質性陰影が広がっていた。
外科医から新人の内科医に連絡がいって診察していた。その後、どうしたらいいかと私に連絡がきた。1週間後の呼吸器外来(明日)に予約されていたが、低酸素なので(先週からだが)、今日は鼻出血が治まっても帰すわけにはいかない。急性間質性というほどではない。しかし2-3か月前から息切れが進行しており、治療介入が必要だろう。基幹病院の呼吸器科医に電話して、明日診てもらうことにした。今日はとりあえす、午後からの耳鼻科外来で鼻出血を診てもらって、明日まで当院に入院とする。明日の午前中に基幹病院へ救急搬送する予定となった。