なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

発熱して大分経っている

2013年04月02日 | Weblog

 86歳男性が発熱が続くということで内科医院から紹介されて受診した。2週間ちょっと前からで、最初は嘔吐から始まり、その後発熱が続いていた。嘔気は数日続いて、その医院で3日くらい点滴を受けたそうだ。検査したはずだが、貧血以外の記載はなかった。今日の検査では、白血球6200・CRP0.6・血沈84mm/時という結果だった。

 食事摂取はほとんど普段と同じくらいだが、無理して食べているという。倦怠感がある。頭痛・胸痛・腹痛・背部痛・排尿痛・関節痛・筋肉痛はない。泌尿器科に通院していて、ハルナールの処方がある。PSAは2年前から12~13で横ばいだった。前立腺の生検は受けたくないと経過観察になっている。胸腹部CTで見ると。肺炎はなく、肝胆道系も腎臓も異常ない。前立腺に不規則な石灰化があり、内部濃度も均一ではないような気がするが、膿瘍ではないようだ。直腸診で前立腺は固くなくて、圧痛もない。感染症があるとすれば、前立腺だが、確定はできない。

 内科医院からクラビットが処方されているが、300mgを分3という以前の処方の仕方だった。1回100mgでも86歳だと血中濃度はそれなりに上がるので効いていたと思う。発熱も治まってきていて、全身状態もゆっくり改善している。体温も36.2℃だった。尿検査は正常。正しい対応かどうかわからないが、前立腺炎を想定してクラビット250mg分1で処方して経過をみることにした。

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