なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

入院続々

2013年04月16日 | Weblog

 入院患者が名前を覚えられないくらい増えてしまった。こういう時は大事な仕事だけに集中して、あとはいつもと同じとして流すしかない。今日も膵癌終末期の86歳男性が死亡退院してまもなく、救急外来から2名の高齢女性が入院してきた。

 ひとりは前回肺炎・腎盂腎炎から腎不全・敗血症性ショックとなった入院した70歳台半ばの女性で、退院後は近くの内科クリニックに往診を依頼していた。10日くらい前から食事をとれなくなったということで、肺炎か腎盂腎炎の再発と思われた。胸部X線・CTで明らかな肺炎はなく、尿はある程度混濁しているが尿中細菌は陰性だった。電解質異常は低ナトリウム血症と低カリウム血症が軽度にあるが、食事をとれなくなるほどには思えない。少なめの点滴と抗菌薬投与で経過をみることにした。

 もうひとりは内科外科クリニック(外科医)からで、0歳台後半の女性だった。こちらも2年前からしだいに体重が減少して10Kgは減っているという。数日前からさらに食事摂取が低下していた。体重は28Kgで骨と皮になっている。軽度の肺炎があって、もともとの腎障害に腎前性腎不全も加わって悪化していた。点滴と抗菌薬投与となるが、これまでの経過から改善の幅は狭いと思われる。頭部CTでは脳萎縮が目立ち、認知力も低下している。

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