なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

うつで入院

2012年08月13日 | Weblog

 78歳女性。糖尿病外来に通院していた。先月嘔気・食欲不振・倦怠感を訴えて、消化器科に2回入院していた。最初は3日間、2回目は7日間の入院だった。入院すると安心するせいか嘔気の訴えが少なくなり、食事摂取できるようになっていた。上部消化管内視鏡検査ではが軽度の逆流性食道炎はあるが、もともとPPI(パリエット)が処方されていた。腹部エコーで胆嚢結石があるが、胆石の症状ではなかった。入院するだけで良くなるという経過は逆流性食道炎や胆嚢結石のものではない。

 退院後また同じ症状を訴えて、外来を点滴希望で頻回に受診していた。最初の入院で担当した消化器科医から内科に入院依頼がきた。もともと明るい人ではないが、表情が平板だった。入眠障害と早朝覚醒もあった。うつ病なのだろう。希望が強いので3日間だけ点滴を1本した。前のように入院してすぐに食欲が良くならず、5割から8割の食事摂取だった。外来のインスリン量では低血糖傾向になるため、段階的に減量した。まず速効性のあるスルピリド(ドグマチール)を処方してみた。土日に副作用が出ると面倒なので、月曜日の今日からSSRI(ジェイゾロフト)を開始した。

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